〔薩摩硫黄島〕火山性地震が増加 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)引上げ(3/19)

©株式会社レスキューナウ

福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は19日11:45、鹿児島県三島村の薩摩硫黄島について火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。
薩摩硫黄島では、19日03:00頃から、振幅の小さな火山性地震が増加し、11:30まで51回と多い状態となっています。また、16日には振幅が小さく継続時間の短い火山性微動が1回観測されています。現時点での噴煙の状況は雲のため不明ですが、高感度の監視カメラでは2月9日から火映現象が観測されており、熱活動が高まっている可能性があります。
薩摩硫黄島では火山活動が高まっており、火口から概ね1kmの範囲に大きな噴石が飛散する程度の小規模な噴火が発生する可能性があります。

■防災上の注意点
【火口周辺での警戒が必要な市町村】
・鹿児島県:三島村

【警戒・注意事項】
・警戒:(火口から概ね1kmの範囲)噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石
・注意:(風下側)降灰、風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)、火山ガス

■火山性地震・火山性微動の発生回数(速報値)
      火山性地震  火山性微動
01        252回
02        167回
03/15       12回
 /16       14回      1回(2017/07/01以来)
 /17        8回
 /18       11回
 /19(00~11時半) 51回

◆用語解説「火山性地震と火山性微動」
・火山性地震は、火山体およびその近傍で発生する地震の名称で、地下でなんらかの破壊現象が起きて発生すると考えられている。
・火山性微動は、火山に発生する震動のうち、火山性地震とは異なり震動が数十秒から数時間も継続する、波形の総称。地下のマグマやガス、熱水など流体の移動や振動が原因と考えられており、噴火に伴う微動もある。

◆薩摩硫黄島 近年の火山活動
<1996年>
・10月、山頂火口南東部の道路上に北東-南西方向開口性割れ目を確認。
<1997年>
・火口底部に直径約20mの急傾斜の火孔を確認。
<1998年>
・4月以降、体に感じない微小な火山性地震が急増、1日100回を超える日も。
・5月初旬、現地調査で火口周辺に厚さ5mm程度の火山灰が堆積しているのを確認。水蒸気噴火発生と推測。

・以後、2004年にかけて時々噴火が発生し、集落への降灰を確認。

<2007年>
・12/01 噴火警報発表開始、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)

<2012年>
・11/29 噴火警戒レベルを1(平常/活火山であることに留意)に引下げ。

<2013年>
・06/03 5日にかけ、ごく小規模な噴火。
・06/04 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)発表。

・07/10 噴火警戒レベル1(平常/活火山であることに留意)引下げ。

<2017年>
・01/01 体に感じない振幅の小さな火山性地震が増加。
・01/05 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)発表。

・02/05 火山性地震は1日10回未満に減少。
・02/24 噴火警戒レベル1(平常/活火山であることに留意)引下げ。

・07/01 2015年7月以来となる火山性微動を観測。

薩摩硫黄島噴火警戒レベル