新家工業、「ステンレスパイプ工業」を子会社化 鋼管部門の業容拡大

 新家工業(本社・大阪市中央区、社長・澤保氏)は、鋼管部門の業容拡大を図るため、ステンレスパイプ工業(大阪府堺市美原区)を連結子会社化する。新家工業は、自社が生産・販売していないステンレス鋼配管分野でのステンレスパイプ工業の技術を高く評価し、子会社化することを決めた。子会社化に合わせ、社長は新家工業から派遣する予定。

 新家工業はステンレスパイプ工業の株式19・16%を持っているが阪和興業と近畿エア・ウォーターから株式を譲り受け、持ち株比率を51・5%まで引き上げる。契約締結日はあす20日、株式譲渡実行日は4月2日の予定。取得価額は株式取得費用8100万円とアドバイザリー費用など500万円(概算)の合わせて8600万円。

 ステンレスパイプ工業は1954年に設立したステンレス鋼管専門メーカー。2016年に阪和興業と新家工業、近畿エア・ウォーターが出資し、経営再建を進めていた。17年5月期業績は、売上高28億9600万円、経常利益6700万円と黒字回復している。

 現在のステンレスパイプ工業に対する出資比率は阪和興業59・88%、新家工業19・16%、近畿エア・ウォーター19・16%、新日鉄住金ステンレス1・8%。

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