ヤンキースの有望三塁手・アンドゥハーのAAA級降格が決定

日本時間3月19日、ヤンキースは有望三塁手のミゲル・アンドゥハーをAAA級スクラントン・ウィルクスバレーへ降格させたことを発表した。開幕ロースター入りを目指していたアンドゥハーはオープン戦で4本塁打を放つ活躍を見せたが、新加入のブランドン・ドルーリーから正三塁手の座を奪うには至らなかった。

日本時間2月21日にヤンキース、レイズ、ダイヤモンドバックスの3球団による三角トレードが成立するまで、アンドゥハーは今季の正三塁手の筆頭候補に挙げられていた。その期待に応えるかのように、アンドゥハーはオープン戦の最初の5試合で打率.429、4本塁打、OPS1.357の大活躍。一時はドルーリーを控えに追いやってのレギュラー獲得も取り沙汰されたほどだった。しかし、その後の9試合では打率.179と急失速。日本時間3月19日のマーリンズ戦では出場機会がなく、試合後にエステバン・フロリアルとともにAAA級降格が決定した。

アーロン・ブーン監督は「将来的に本当に優秀な選手になるであろう彼のような選手を、マイナーへ降格させるのは難しい決断だった。彼は(開幕ロースターに残るために)アピールする必要があったけど、打撃でも守備でもしっかりアピールしていたからね」と語り、苦渋の決断であったことを明らかにした。「彼は守備面でも良い働きを見せていた」と課題の守備面にも一定の評価を与え、「彼とは長い時間、話をしたよ。技術を磨き、努力を続け、より良い選手になってほしいと伝えた。彼がより良い選手になってメジャーに戻ってくるまでに、それほど時間は掛からないだろうね」と、アンドゥハーのさらなる成長に期待を寄せた。

昨季のアンドゥハーはAA級とAAA級で計125試合に出場し、打率.315、16本塁打、82打点、OPS.850の好成績をマーク。球団の最優秀マイナー選手に選出された。メジャーでは5試合のみの出場ながら、打率.571(7打数4安打)と持ち味の好打を発揮。残念ながら今季の開幕はマイナーで迎えることになったが、メジャーで正三塁手として活躍する日は、それほど遠くない未来にやってくるはずだ。

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