ブレーブスの超有望株・アクーニャ マイナー降格が決定

日本時間3月20日、ブレーブスはオープン戦で打率.432と大活躍中のロナルド・アクーニャをマイナーへ降格させたことを発表した。アレックス・アンソポロスGMはアクーニャをメジャーへ昇格させる前に、マイナーでより多くの実戦経験を積ませたい意向を示している。

昨季はA+級からAA級を経てAAA級まで駆け上がり、合計139試合に出場して打率.325、21本塁打、82打点、44盗塁、OPS.896の好成績をマークして球界トップクラスの有望株と目されるようになったアクーニャ。オープン戦でも16試合に出場して打率.432、4本塁打、11打点、4盗塁、OPS1.247と実力を存分に発揮していたが、「アクーニャを開幕ロースターに入れることはない」という球団の方針は変わらなかった。

ブレーブスはアクーニャのメジャー昇格を開幕から2週間ほど待つと、アクーニャのフリーエージェント権取得は1年先延ばしとなり、少なくとも7シーズンにわたってアクーニャを保有可能となる。これがアクーニャを開幕ロースターに入れない最大の理由であると見られているが、アンソポロスには「有望株のメジャー昇格を必要以上に急ぎたくない」という考えもあるようだ。たとえば、ダンズビー・スワンソンはドラフト指名から1年強しか経っていない2016年8月にメジャーデビューを果たしたが、メジャー2年目の昨季は不振に喘ぎ、マイナー降格を経験。AAA級を経験せず、AA級でも平凡な成績に終わっていたスワンソンのメジャー昇格を時期尚早とする声もあったが、まさにその通りの結果となったのだ。

「GMのような仕事をしていると、何をやっても批判されるんだよ」とアンソポロスは語る。オープン戦で素晴らしいパフォーマンスを見せていたアクーニャをマイナーへ降格させたことに対しては間違いなく批判の声が出るはずだ。しかし、アンソポロスは「選手が長く充実したキャリアを送るために最善の選択をしている」と自負する。満を持してメジャーへ昇格したアクーニャは、オープン戦と同様の大活躍を見せてくれるに違いない。

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