新日鉄住金エンジJV、福島で廃棄物処理業務受注

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は19日、福島県双葉町の減容化施設(中間貯蔵施設)における廃棄物処理業務を受注したと発表した。同社を代表企業とするJVで受注したものでJV全体の受注額は1200億6120万円(税別)。

 本事業では同町で発生または中間貯蔵施設に搬入された放射性物質による汚染廃棄物の処理を行うため、仮設処理施設を整備し約3年間の廃棄物処理を行う。今回、同社のほかクボタ環境サービス、大林組、東京パワーテクノロジーで構成されるJVで受注した。

 新日鉄住金エンジは仮設焼却施設のシャフト炉式ガス化溶融炉(日あたり処理能力150トン1炉)の設計・施工と運営業務を担い、クボタ環境サービスが仮設灰処理施設(同75トン2炉)の設計・施工と運営、大林組が土木建築工事と収集運搬など、東京パワーテクノロジーが放射線管理などを担う。竣工は20年2月末の予定。

 新日鉄住金エンジは岩手県釜石市、福島県広野町などでもシャフト炉による災害廃棄物・除染廃棄物の仮設処理施設を整備・運営した実績を持つ。シャフト炉はこれまで43件の一般廃棄物処理施設に納入している。

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