森監督も「よかった」と高評価 中日新助っ人ガルシアの好投の要因とは

中日のオネルキ・ガルシア【写真:荒川祐史】

20日ソフトバンク戦でオープン戦初先発

 中日の新助っ人オネルキ・ガルシア投手が、開幕ローテ入りに前進する好投を見せた。20日、昨季日本一のソフトバンクとのオープン戦に先発。6回途中まで鷹打線を2点に抑え込み、7個の三振を奪った。

 ローテ入りの当落線上にいる助っ人左腕が結果を残した。初回、2回と3者凡退に封じ、3回は先頭の松田に二塁打を許したが、そこから3者連続三振に斬って取った。6回、先頭の今宮から川島、柳田と3連打で2点を失ったところで、球数が予定の100球を超えたため降板した。

 オープン戦3度目の登板で、初めて先発のマウンドに上がった。5回0/3を投げて5安打2失点。強力ホークス打線から7個の三振を奪い。「5回までいい投球ができてよかった。6回は甘くなってしまった。そこは反省しないといけないね」と語った。左腕の力投を森繁和監督も「ウチにとって1番良かったこと」とし、投球内容を高く評価した。

 この日はコントロールよく内外角を突き、140キロ台中盤のストレートと手元で変化するツーシーム、スライダー、チェンジアップを駆使して、鷹打線を苦しめた。この好投の要因を左腕は「フォームを変えたことで、投げたいところに投げられるようになった。それがよかった」と明かした。

 登板2日前、ブルペンでの投球練習中に、森監督から1つのアドバイスをもらった。これまで投球に入る際に、右足をほとんど引くことなく上げていたのだが、一度右足を大きく後方に引いてから上げるように助言された。ブルペンで感触がよく「それをやってみたら、コントロールがよくなったので、今日もそれでいった」と語った。

 目一杯で投げるのではなく、8割程度の力でキレのあるボールを投げるタイプのガルシア。「ピッチングはコントロールが大事。スピードではなくコントロールをこれからも磨いていこうと思う」という。

 オープン戦は2試合が中継ぎ、先発で1試合に登板。開幕ローテ入りも争う立場におり、「今日のピッチングでアピール出来たと思う。先発でも中継ぎでも、使ってもらえるところでチームに貢献したい」。リリーフ陣が打ち込まれて逆転負けを食らった中日にとって、助っ人左腕が投手陣の中での光明だった。

(Full-Count編集部)

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