「湘南丸」を一般公開 横浜で竣工記念イベント

 県立海洋科学高校(横須賀市)の5代目となる漁業実習船「湘南丸」(696トン)の竣工(しゅんこう)記念イベントが21日、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで行われ、停泊中の船内が一般公開された。県教育委員会の主催で、22日も公開される。

 米ハワイなどへの遠洋航海を行いながらマグロはえ縄漁業や船の運航の実習を行うため、最新鋭の実習設備と航海機器、環境設備が導入され、この日訪れた見学者たちは興味深そうに見入っていた。

 デッキでは航海実習で釣り上げた重さ20キロのメバチマグロが解体され、頭や大きな切り身が持ち上がるたびに、まな板を取り囲んだ観客がどよめいた。

 マグロを試食した同市金沢区の8歳と6歳の兄弟は「お刺し身は柔らかくておいしい。マグロを釣ってくれる船はかっこいい」と笑顔で話していた。

 三浦市の三崎漁港・花暮岸壁でも24、25の両日、竣工記念イベントが開かれる。

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