ヴェンゲルが「退団してもいい」…昨年夏を思い出すウィルシャー

『Express』は21日、「アーセナルのジャック・ウィルシャーは、出来るだけ早く契約の問題を解決したいと話した」と報じた。

昨季ボーンマスへのローン移籍で復活を遂げ、今季はアーセナルでもポジションを奪い取ったウィルシャー。ワールドカップに向けて、今月はイングランド代表にも選ばれた。

しかし、一方で彼とアーセナルの契約は夏で満了になる。ユヴェントスやミランなど多くのクラブが彼の獲得に関心を示しているとも。

メスト・エジルが週35万ポンド(およそ5210万円)という新条件で合意する一方、週給9~10万ポンド(およそ1340~1490万円)のウィルシャーに動きはない。

彼は自身の契約について以下のように話し、早く解決したいことだと語ったとのこと。

ジャック・ウィルシャー 「理想的には、僕の視点からも、クラブの視点からも、それら(契約)は早く解決したい事柄だろうね。

僕もできる限り早く整理していきたいよ。

ワールドカップに行きたいし、その道のりを楽しんでいる。そして、それまでは3か月がある。多くのことが起こり得る。

しかし、そうならなくても僕は錯乱したりはしないよ。なぜなら、これは僕のキャリアで最も重要な年だからだ。

契約がなくなって、将来のことが頭をよぎっていたら。そして、それを心配していたらどうだったか。

僕はおそらく1月のマーケットでアーセナルを離れていたよ。

ただ、調子を上げることだけに集中している。アーセナルのチームに戻れたし、うまくいけばイングランド代表でもそうなる」

(昨年8月、ヴェンゲル監督には放出の可能性もあると伝えられた?)

「正直な会話だった。僕はジムでバイクに乗っていた。あれは奇妙なことだったよ。うすうす感づいてはいたからだろうね。

僕が必要としていたのは、自分の状況が明確になることだった。

長い間監督とは一緒にやってきたから、お互い十分にわかっていた。我々は正直になれる関係があるんだ。

僕の契約は1年しか残っていなかったから、話題になっていた。そして、その前の年はローン移籍していて、怪我までしてしまった。彼のプランにはなかったんだ。

ヴェンゲル監督は言った。

『私は正直になりたい。現時点で、君に契約更新のオファーはしないだろう。何処か他のところと契約出来るなら、退団は可能だ』と。

そりゃあ、僕は幸せではなかったよ。しかし同時に、正直になってくれたことに満足もしていた。

僕が求めていたような答えではなかったが、同時に自分がフィットしていなかったのも事実だった。残って、体力を高めたいと決めた。

体力を取り戻して、それを維持すれば、中盤に戻れると自信を持っていたんだ。そして、チームに入れることを証明したよ。

最終的には、ギャレス・サウスゲイトも僕をイングランドに呼び戻さなくてはならなくなった。

希望を捨てたことはないんだ。僕はまだできるとね。

18か月代表から離れていた。チャンスをもらえなかった。しかし、いつも『ここは僕がいるべき場所だ』と感じているし、ここに来たかった。

僕は前に進むビジョンを持っている。そして、あとは僕自身にかかっているね」

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