今、世界でも最も「フリーキック」が上手いかもしれない5人

フリーキックに限定して言えば、その諸列は数年ごとに変化している印象だ。

つい数年前まで「世界最高のキッカー」と呼ばれていたハカン・チャルハノールはここ最近全くゴールを奪えておらず、一時は驚異的な精度を誇ったウィリアンも同様である。

では、今最もフリーキックが上手い選手は誰なのだろうか?

様々なデータはあるが、今回は編集部Sの独断でその候補として挙げるに相応しい5人を選んでみた。

1. リオネル・メッシ

生年月日:1987/06/24 (30歳)
所属クラブ:バルセロナ(ESP)
国籍:アルゼンチン
利き足:左足

世界最高の選手に君臨しているメッシだが、ここ数年はフリーキックでも「神」に近いレベルに達している。

離れた位置からでも強引にゴールを奪い、今シーズンのジローナ戦では壁の下を通す天才的なキックから得点をマークした

2017年にはロナルト・クーマンが持っていたフリーキックでの得点記録を更新しており、この年は最初の10試合で4本の直接フリーキックを決めるなど驚異的なデータも残している。

今シーズンのラ・リーガでも3試合連続でフリーキックを決めており、ここまで5本を成功させている。

2. マルコス・アロンソ

生年月日:1990/12/18 (27歳)
所属クラブ:チェルシー(ENG)
国籍:スペイン
利き足:左足

アントニオ・コンテの下、チェルシーで才能を開花させたマルコス・アロンソ。その活躍が認められ、今月ついにスペイン代表に初招集された。

プレミアリーグ優勝を果たした昨シーズンはフリーキックでの得点がわずかに一つだったが、今シーズンはトッテナム・ホットスパー戦、サウサンプトン戦、ニューカッスル・ユナイテッド戦と3つの公式戦で直接フリーキックを決めている。

助走が短いわりにマルコス・アロンソのキックは強烈であり、狙ったコースに飛びさえすれば相手GKは防ぐことができないだろう。

3. ネイマール

生年月日:1992/02/05 (26歳)
所属クラブ:PSG(FRA)
国籍:ブラジル
利き足:右足

世界最高峰の選手でありながら、フリーキッカーでも指折りの実績を残しているネイマール。

バルセロナ時代の昨シーズン、伝説の逆転劇となったPSG戦で決めた一撃も記憶に新しいが、PSGに渡ってからはキッカーを任される機会も増え、その精度がより上がった印象だ。

リーグアンではここまでボルドー戦、ディジョン戦、リール戦のそれぞれで直接フリーキックを決めており、UEFAチャンピオンズリーグでも壁の下を抜くキックを成功させた

ブラジルを金メダルに導いたリオ五輪の決勝ドイツ戦でもフリーキックからゴールしているが、大舞台でもしっかりと結果を残している。

4. セバスティアン・ジョヴィンコ

生年月日:1987/01/26 (31歳)
所属クラブ:トロントFC(USA)
国籍:イタリア
利き足:右足

2015年にMLSに活躍の場を移して以降、3シーズン連続で15得点以上を記録するなど大暴れしているセバスティアン・ジョヴィンコ。フリーキックでも驚くべきペースでゴールを量産中だ。

3シーズン目となった昨年の7月には直接フリーキックのMLS記録を樹立し、これまで14ゴールを奪っている。

今季も開幕前の練習試合で神がかり的な精度のキックを披露しており、MLSでの4シーズン目も活躍の予感を漂わせている。

5. ナビル・フェキール

生年月日:1993/07/18 (24歳)
所属クラブ:リヨン(FRA)
国籍:フランス / アルジェリア
利き足:左足

リヨンユースが輩出した新たなスター候補。テクニックや俊敏性、ドリブル突破はワールドクラスであり、アーセナルなどのビッグクラブも注目しているという。

そんなフェキールはここまでのリーグアンで3本の直接フリーキックを決めているが、これはネイマールと並び最多。モナコ、マルセイユ、PSGという強豪を相手にゴールを奪っているのは評価に価する。

1月末から2ヵ月近くゴールがないが、ここまで16点をマークするなど得点ランキングでも4位につけている。

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