現在ゴールの神様が降りてきているクリスティアーノ・ロナウド。今季の序盤は「不調」と言われ、得点力が落ちていると批判された。
ところがここに来て調子は急上昇し、得点王も狙える位置までたどり着いている。
そして彼と同じように、短期間でとんでもないゴール数を重ねた選手もいる。『FourFourTwo』はその12のケースを特集した。
1:ディキシー・ディーン(1927-28、9試合で17ゴール)
1927-28シーズンは、エヴァートンでプレーしていた伝説のFWディキシー・ディーンの記録が生まれた年だ。
彼は39試合の出場で60ゴールを奪った。特に開幕からの9試合で17ゴールを奪った。
このような記録を作ることが出来た選手は、それから90年が経っても誰もいない。
2:ジェイミー・ヴァーディ(2015-16、13試合連続ゴール)
2015-16シーズンを席巻したレスター。その中でエースとして活躍したヴァーディは、プレミアリーグの記録を破った。
8月29日のボーンマス戦でペナルティキックを決めた彼は、それから10試合で12ゴールを決めた。
もっとも象徴的だったのは、11月28日にホームで行われたマンチェスター・ユナイテッド戦でのゴールだ。
3:ルイス・スアレス(2013-14、9試合16ゴール)
リヴァプールにやってきたウルグアイ人の殺し屋は、シーズンのスタートを休んだ。前年度の終盤でブラニスラフ・イヴァノヴィッチを噛んだからだ。
しかしピッチに戻ってきた彼は、その溜まりに溜まった鬱憤をゴールに変えた。9月末に復帰し、サンダーランド戦で2ゴールを決める。
それからWBA、フラム、ノリッジ、ウェストハム、トッテナム、カーディフを相手に複数得点を叩きこんだ。
4:クリスティアーノ・ロナウド(2013-14、8試合15ゴール)
レアル・マドリーのエースは、ピッチに出ればいつだってゴールを決めるように見える。
ただ、彼のような才能ある選手でも、2013-14シーズンに8試合で15ゴールを決めたことは印象的な出来事だった。
セビージャ戦でハットトリックを決めると、その後ラージョ、ユヴェントス戦でゴール。レアル・ソシエダ相手にまたハットトリックだ。
さらにポルトガル代表としてスウェーデンとの2試合を戦い、4ゴールを奪ってワールドカップ出場を決めた。
5:マリオ・ジャルデウ(1999-00、9試合18ゴール)
ポルトガルとトルコ以外でのキャリアが乏しいために忘れられがちだが、90年代後半から2000年代初頭にかけて、ジャルデウは世界的なゴールハンターだった。
ポルトで169試合166ゴール、ガラタサライで43試合34ゴール、スポルティング・リスボンで62試合67ゴールという記録は、消えることはない。
最も高いゴールレートを記録したのは1999-00。わずか9試合で18ゴールを決め、FCポルトのエースは眩しく輝いていた。
6:ゲルト・ミュラー(1969-70、16試合連続ゴール)
ミュラーの記録を見たことがあれば、彼がこのリストに含まれるのは予想がついたはずだ。
バイエルンでプレーしていた1969-70シーズン、9月から3月までの16試合で連続得点を決めた。中でもブレーメン戦では4ゴール。
ただ、ミュラーの破壊的な攻撃力にもかかわらず、ボルシアMGが最終的にタイトルを奪っている。
7:リオネル・メッシ(2012-13、21試合連続ゴール)
長年にわたり、リオネル・メッシは最も優れたゴールスコアラーになってきた。しかしその経歴の中でも、2012-13シーズンのリーガで見せた21試合連続ゴールは傑出した記録である。
11月のマジョルカ戦で4-2と勝利。5月の最終戦でアトレティコ・マドリーと戦うまで、そのゴール記録は途切れなかった。
わずか6か月で33ゴールを決めたメッシ。とんでもない話だ。
8:バス・ドスト(2014-15、7試合12ゴール)
オランダの長身FWバス・ドストは、2015年のウインターブレイク後に大爆発した。
5週間の休暇の前にはヴォルフスブルク相手にゴールを決めていた彼は、復帰後も調子を崩していなかった。
フランクフルト戦で得点を逃すも、その後レヴァークーゼンを相手に4ゴール、ヘルタ・ベルリン戦で2ゴール、短い時間でネットを揺らし続けた。
9:オーウェン・コイル(1990-91、4試合12ゴール)
現在は監督として活動している元アイルランド代表FWオーウェン・コイル。
彼はスコットランドの2部リーグで大波乱を起こしていた選手だ。1990年9月、エアドリーオニアンズでプレーしていた時だ。
フォーファー、リヴィングストン、エア・ユナイテッド、そしてクライドを相手に、わずか4試合で12ゴールを決めたのだ。
10:ガブリエル・バティストゥータ(1994-95、11試合連続ゴール)
強力な右足シュートで知られたバティストゥータは、アルゼンチン代表での得点記録を持っているストライカーだ。
フィオレンティーナでプレーしていた1991年から2000年までの功績も非常に大きいものだった。
1994-95シーズンの開幕戦で勝利を収めた後、彼は11試合連続でネットを揺らした。ただ、ラニエリ監督率いるフィオレンティーナは10位に終わっている。
11:中山雅史(1998、4試合16ゴール)
日本代表FWだった中山雅史は、この中で最も知られていない選手であろうが、最も印象的なゴール率を見せた男だ。
彼はジュビロ磐田でプレーしていた1998年のJリーグで、4月15日のセレッソ大阪戦から広島、福岡、札幌戦にかけて4試合連続のハットトリックを決めた。
12:ロベルト・レヴァンドフスキ(2015-16、5試合14ゴール)
レヴァンドフスキはこのシーズン、リーグ開幕から4試合で3ゴール。ダルムシュタット戦では怪我で欠場した。
復帰するとヴォルフスブルク戦で途中出場から5ゴールを決め、さらにその後マインツとボルシア・ドルトムント相手に2ゴールずつ。
その間にはディナモ・ザグレブ戦でハットトリックを達成しており、結局公式戦5試合で14ゴールを奪取してみせた。