佐賀に全線フル働き掛け 新幹線推進実行委の各団体

 九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を目指す議員連盟や経済団体など14団体でつくる「長崎新幹線建設推進実行委員会」(会長・八江利春県議会議長)の会合が22日、長崎県庁であり、加入する各団体がそれぞれ同種の佐賀県の各団体に、全線フル実現に向けて働き掛ける方針を確認した。

 会合は冒頭を除き非公開。終了後、取材に応じた八江会長らによると、経済団体、観光団体などが佐賀県の同種団体に働き掛ける方針を共有した。29日には長崎県商工会連合会の幹部が佐賀市内に出向き、佐賀県商工会連合会に全線フル整備を一致団結して求めていくため要請するという。

 同ルートを巡っては導入予定だったフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)の開発が難航。与党検討委員会は▽FGT▽全線フル▽ミニ新幹線-の整備費や収支採算性などの比較検討を求めており、国土交通省が今月末までに示す予定。 

© 株式会社長崎新聞社