草なぎ剛が運転免許もギターテクも覚えた「『ぷっ』すま」最終回まであと2回

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最終回まで、あと2回。元SMAPの草なぎ剛のレギュラー番組「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)が今月30日、20年の歴史に幕を下ろす。3月は多くの長寿番組が次々と終了していくが、「『ぷっ』すま」はゴールデンタイムではなく、ド深夜枠。拡大SPといったド派手な形ではなく、通常運転のまま幕を下ろしそうだ。

草なぎの芸能生活は、およそ31年。同番組は、タレント人生の半分以上寄り添っていたことになる。そのため、多忙な草なぎに有意義な時間を与える役目も担っていた。普通免許の取得も、そのひとつだ。01年から02年にかけての超多忙なスケジュールのなかで、トップアイドルが車の教習所に通うことは、不可能だった。そのため、番組で一発合格をめざす企画を始動させ、およそ1年がかりで取得した。

さらに番組は、草なぎのギターテクニックも上げた。13年ごろ、木村拓哉の影響でギターに興味を示したため、“ギターマンへの道”という企画を立ち上げ、TRICERATOPS・和田唱を巻き込んだ。和田からは、SMAPの名曲『ココカラ』を課題曲として与えられ、マスターできたらバックバンドとしてライブ出演できる許可を得た。努力の甲斐あって、TRICERATOPSの東京公演にサプライズ出演。課題曲と井上陽水の『夢の中へ』を、成長したギターテクと美声で披露した。

ちなみに、和田唱の妻は女優・上野樹里。父はイラストレーターで映画監督の和田誠。母は料理研究家でシャンソン歌手の平野レミ。義妹は美容料理研究家の和田明日香で、輝かしいファミリーである。

元SMAPは、共演者やスタッフにはとかく金払いがいいことで有名だ。草なぎは2月2日オンエア回の“人生に1本のデニムを選ぶ”の企画テーマで、ゲストのゆりやんレトリィバァ、20年間連れ添った相棒のユースケ・サンタマリア、進行役のテレビ朝日・大熊英司アナウンサーなどに合計およそ104万円の爆買いをしている。収録は17年末だったのだろう。「みんなにお世話になってるし」と、諭吉を驚くほどはたいてみせている。それは、豪華にして寂しい餞別といえた。

「『ぷっ』すま」は、SMAPをP・SMAと逆に読んだことから命名。同じく、3月28日の3時間SPで終了する香取慎吾の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)も、MAP(日本地図)とSMAPから成る造語だ。この2番組が奇しくも同じ3月に終了することによって、地上波からSMAPの名が完全に消える。それは、ひとつの時代の終焉を意味するかもしれない。

(ジェイタメ編集部/菜々子)

*画像 ryoizunoインスタグラムから 

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