【MLB】遊撃転向マチャドが驚異の鬼肩披露 三遊間深くから剛速球で余裕のアウト

オリオールズのマニー・マチャド【写真:Getty Images】

内野安打コースも余裕でアウト

 数々の名守備で知られるオリオールズの遊撃手マニー・マチャドが、また守備で魅せた。22日(日本時間23日)に行われたレッドソックス戦で、三遊間深くに飛んだ打球をキャッチすると、何食わぬ様子で驚異の鬼肩発動。余裕で打者走者をアウトに仕留めた。

 オリオールズが2-4と追う展開で迎えた3回守備だった。先頭で打席に立ったヌネスの打球は、ホームベース近くで大きくバウンドしながら三遊間へ飛んだ。遊撃を守るマチャドは三遊間深めの位置で逆シングルで掴むと、何気ない様子のまま、その場からノーステップで一塁へ向かい矢のような送球を発射した。ボールは打者走者だったヌネスに先駆け、一塁ミットへスッポリ。内野安打になってもおかしくないコースだったが、余裕のアウトを奪ってみせた。

 メジャー屈指の名手が見せるプレーを、実況アナは見慣れてしまったのだろうか。「ローングスロー! これこそオリオールズが求めていたもの」と興奮するようすもなく伝えると「三塁から遊撃に移ったマチャドが決め手くれました」と淡々と締めくくった。

 だが、難しいプレーを簡単にやってのけてしまう点に、マチャドの凄さが隠されている。元々遊撃手だったとはいえ、メジャーデビュー入り後は三塁手に専念。久しぶりに戻った守備位置でも、名手ぶりを発揮している。

 ア・リーグにはアストロズのコレア、エンゼルスのシモンズら、遊撃名手がズラリ。今季もまた想像を超えたアクロバティックなプレーで魅せてくれることだろう。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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