特別列車、子どもの絵ずらり 25日から田園都市線に新型車両

 東急田園都市線の新型車両「2020系」の導入を25日に控え、沿線の子どもらが描いた中づりポスターを掲出した特別列車の公開イベントが24日、横浜市緑区の東急長津田検車区で開かれた。作者の小学生と保護者ら27組約60人が参加し、列車に試乗しながら自分の作品を確かめた。

 特別列車は、沿線の街を走る2020系を題材に2月のイベントで描かれた作品のポスターを掲示。荷物棚の上に設置された3連液晶ディスプレーでは、沿線の歴史をたどる特別動画「My Home Train 2020」を映す。28日から約1カ月間、1編成が朝の通勤時間帯を中心に運行される。

 公開イベントでは、子どもらが一足早く特別列車に試乗した。長津田駅と中央林間駅を往復する車内で車両担当者が「ポスターを格好良く描いてくれてありがとう」と呼び掛けると、子どもからは「なぜ2020系という名前なの」「造る時に大変だったことは」などの質問が相次いだ。自分の作品をカメラに収める姿も目立った。

 降車時には、車両前面の非常用はしごから降りる非常時脱出も体験。母親と参加した小学4年の児童(10)は「ポスターでは、車輪の部分を丁寧に描いた。絵が掲示されてうれしい」と話していた。

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