インダストリーネットワーク、シングルローターヘリと同様の機構のローターを持つエンジンドローンを出展 [Japan Drone 2018]

長野県岡谷市でドローンや特殊用途向けロボットなどの開発を行っているインダストリーネットワークは、ガソリンエンジンで飛行するヘキサコプターを展示。他にあるようなエンジンで発電してモーターを駆動するハイブリッドではなく、エンジンの軸出力をベルトで各ローターに分配して駆動。

ローターはシングルローターのヘリコプター同様、ブレードのピッチ角を変えることで推力を調整する。エンジンは農業用の草刈り機の心臓部を流用しており、飛行時間の長さ、航続距離、さらに強力なペイロードといったメリットがある。

インダストリーネットワークは東京電機大学と共同で、林業を情報技術(IT)とロボット技術(RT)を組み合わせ、林業の情報かを支援する「スマートフォレストIRT」を推進している。このドローンに三次元レーザー測域センサーを搭載して森林を飛行することで、木一本一本の太さや曲がり、場所のデータを収集。人が調査する場合に比べて1/10の労力で済むことを目指して開発を進めているという。

さらに同社では双発のテールシッター型垂直離着陸ドローンを開発している。こちらは固定翼型ではありながら、垂直方向の離着陸が可能で、滑走路を必要としないのが最大のメリット。限られたエネルギーで長時間、長距離を飛行できる固定翼型ドローンは、より広い範囲での調査や撮影を可能としてくれる。

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