一般的にセンターバックには大柄な選手が多い。
自陣ゴール前の中央という最も危険なエリアを守るため、ヘディングでも競り負けない大柄な選手が好んで起用されるのだ。
しかし、Jリーグには175cm以下でありながらセンターバックとして出場する選手もいる。
今回はその中から5人を選んで紹介しよう。
1. 山本 英臣
生年月日:1980/06/26 (37歳)
所属クラブ:ヴァンフォーレ甲府(J2)
身長 / 体重:175cm / 69kg
※フォーメーション図は00:27から
【コメント】
ジェフ・ユナイテッド千葉ユース出身の万能戦士。
守備面のバランス感覚に長け、DFからボランチまでどこでもプレーできるユーティリティ性を持ち、攻撃の起点となるパスや無回転シュートも得意とする。
15年の在籍歴を超えたヴァンフォーレ甲府では2009年からキャプテンを務めており、出場試合数も450を優に上回る。チームにとって欠かせぬ戦力にして、絶対的な精神的支柱である。
2. 橋内 優也
生年月日:1987/07/13 (30歳)
所属クラブ:松本山雅(J2)
身長 / 体重:175cm / 72kg
※フォーメーション図は00:49から
【コメント】
垂直飛びは74cm、50m走でも6秒を切るという高い身体能力を持ち、最終ラインからFWまでをこなす橋内。
J1、J2、JFLと様々なカテゴリーを経験しており、徳島ヴォルティス時代の2013年にはチームのJ1昇格に貢献した。
ミハイロ・ペトロヴィッチ体制のサンフレッチェ広島で3バックの右ストッパーとして起用され、現在所属する松本山雅でも同ポジションで使われている。
ちなみに、柏木陽介や槙野智章は広島時代の同期加入選手である。
3. 宮原 和也
生年月日:1996/03/22 (22歳)
所属クラブ:名古屋グランパス(J1)
身長 / 体重:172cm / 67kg
【コメント】
Jリーグの「イケメンランキング」で必ず上位に入ってくる宮原和也もまた、様々なポジションでプレーできる万能型の選手だ。
小学生時はFWなどでもプレーする攻撃的な選手であったが、高校時代にボランチを経験しセンターバックへとコンバートされると、同年のAFC U-16選手権2012でもセンターバックとして出場した。
Jリーグの舞台でもセンターバックの他、ボランチ、サイドバック、サイドハーフとして起用されているが、今シーズンの名古屋グランパスでは右サイドバックが定位置となっている。
ちなみに、センターバックとして起用される場合は3バックの右ストッパーとして起用されることが多い。
4. 茂木 力也
生年月日:1996/09/27 (21歳)
所属クラブ:モンテディオ山形(J2)
身長 / 体重:174cm / 68kg
※フォーメーション図は00:28から
【コメント】
2013年のU-17ワールドカップに出場した日本代表メンバー。このチームでは当時身長171cmだった宮原和也とセンターバックを組み、日本のグループステージ3連勝に貢献した。
2015年、浦和レッズのトップチームに昇格するも出場機会を与えられず、翌年には愛媛FCへと移籍。33試合に出場するなど経験を積み、昨シーズンからはモンテディオ山形に活躍の場を移している。
今シーズンはボランチ(アンカーポジション)とセンターバックの両方で起用されているが、ここまで全試合で先発するなど木山隆之監督からの評価も高い。苗字は茂木と書いて「もてぎ」と読む。
5. 徳武 正之
生年月日:1991/08/18 (26歳)
所属クラブ:アスルクラロ沼津(J3)
身長 / 体重:175cm / 72kg
※フォーメーション図は01:00から
【コメント】
浜松大学在学中の2012年に東海リーグのベストイレブンに輝き、2014年にツエーゲン金沢へと加入した。
175cmながらセンターバックが本職という少し珍しい選手で、中盤の底でもプレーが可能。一対一の強さやカバーリング能力が特徴で、目指す選手はファビオ・カンナヴァーロであるとのこと。
在籍3シーズン目となるアスルクラロ沼津では今季全試合に出場しており、センターバックとしてプレー。チームメイトには「熱川徳政」という徳武とちょっと似た名の選手がいる。