ウェブで名所“散策”を ストリートビュー活用 横浜・港北

 花見の時季をにらみ、横浜市港北区は区内の桜の名所などをインターネット上で“散策”できるサービスを始めた。ネット検索大手のグーグルと連携し、同社が開発した「ストリートビュー」機能を使い、360度パノラマの風景をパソコンやタブレット、スマートフォンなどで見られる仕組み。区の魅力発信の一環として導入し、花見の場所の下調べなどでの活用を呼び掛けている。

 ストリートビューは、特殊な機材を積んだ自動車で道路を走りながら沿道の風景を撮影し、同社の地図と連動させている。港北区は同社から、背負って撮影ができる「トレッカー」という機材を借り、昨年6月に区職員が手分けをして区内の名所を徒歩で撮影して回り、自動車が入れる道路がない場所での利用を可能にした。

 桜の名所の大倉山公園や菊名池公園、菊名桜山公園をはじめ、散策に向く鶴見川・鳥山川の河川敷、小机城址(じょうし)市民の森、松の川緑道など10カ所の昨年6月の撮影時の様子を掲載しており、散策時の経路などが確認できる。前進・後退や左右回転、見上げる動作、画面の拡大・縮小などは利用者の使う端末により、マウスやタッチペン、指など幅広く対応。名所の所在地も分かるようグーグルの地図と連動している。画面に映り込んでいる人は顔が分からないよう配慮されている。

 同区広報相談係は「区内の名所の散策ルートをネット上でいつでも確認できるのが特長」とし、「お花見やウオーキングに出掛ける前に、ぜひ活用してほしい」と話している。

 無料で、同区の特設サイト「港北ストリートビュー」と検索して利用できる。問い合わせは同係電話045(540)2223。

© 株式会社神奈川新聞社