桜も夏日も早ければ台風シーズンも早い?

西日本で32年ぶりの寒い冬、東京都心で48年ぶりの氷点下4度といった記録的な寒さから一転、今年は春の訪れが早く、東京では観測史上3番目に早い今月17日にソメイヨシノが開花、高知市では19日にソメイヨシノの満開としては統計のある1953年以降全国でもっとも早く満開を迎えました。そして、早くもあさって木曜日には西日本や東日本、さらには福島でも最高気温25度の夏日予想が出ています。4月~6月も高温傾向が続く見込みで、春も夏も随分早足でやってくる印象です。
そのような年は、台風シーズンに突入するのも早いのでしょうか。25日に発生した台風3号が、週末に小笠原諸島に近づくおそれが出てきました。現段階では、4月1日(日)に小笠原近海に達する予想です。3月の台風はほとんどが日本のはるか南の海上で発生して、そのまま西へ流れることが多く、1951年の統計開始以来、3月に小笠原諸島に接近した台風は未だひとつもありません。更に4月の接近としても4月1日や2日となればもっとも早い、つまり、今回の台風3号は小笠原諸島への接近としては統計開始以来もっとも早い台風となる可能性があります。接近とはならずとも、風や波の影響が出るおそれはあります。今後も最新の情報にご注意ください。

気象予報士・染井 明希子

画像について:27日午前3時の台風3号の位置と5日間進路予想。

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