ヤンキース・バードが右足首を手術 6~8週間を欠場へ

昨年のポストシーズンで3本塁打を放つ活躍を見せ、今季こそ正一塁手として本格開花することを期待されていたグレッグ・バード(ヤンキース)だが、日本時間3月28日に右足首の手術を受けることが決定。チームの発表によると、6~8週間を欠場する見込みのようだ。

2015年8月にメジャーデビューを果たして46試合で11本塁打を放ち、チームの新たな主砲として期待されるようになったバード。しかし、右肩の手術により2016年シーズンを全休し、昨季も右足首の故障で48試合の出場に留まるなど、相次ぐ故障が本格開花の妨げとなってきた。昨年のポストシーズンでの活躍を経て、いよいよ本格開花か、と期待された今季だったが、オープン戦では打率.154、1本塁打、OPS.497と不振に喘ぎ、開幕を目前にして戦線離脱が決定。アーロン・ブーン監督は右足首の不調がバードのパフォーマンスに悪影響を及ぼしていたことを示唆した。

ジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェスと右のスラッガーが並ぶ打線において、左打ちのバードは貴重なアクセントとなるはずだっただけに、今回の戦線離脱はヤンキースにとって小さくないダメージである。ブーンはバードの離脱に伴い、タイラー・オースティンを開幕ロースターに登録することを決定。オースティンと新加入のニール・ウォーカーを一塁で併用する方針だ。また、ウォーカーは二塁を守ることもできるため、正二塁手としての起用が濃厚なタイラー・ウェイドも含めて、相手投手との相性を見ながらフレキシブルな選手起用が行われる可能性もある。

バードの離脱によりチャンスを得る形となったオースティンは「残念だよ。このような形でロースター入りを果たすのは、僕が望んでいた形ではなかったからね。バードが早く戻ってくることを願っているよ。彼はチームの重要な戦力だから」とコメント。同世代(オースティンが1歳年上)のライバルを気遣っていた。

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