レッドソックス ウォルデン&ポイナーが開幕ロースター入りへ

「サプライズ」と言っていいかもしれない。日本時間3月27日、レッドソックスは開幕ロースター25人の選定をほぼ完了し、マーカス・ウォルデンとボビー・ポイナーというメジャー経験のない2人のリリーバーが開幕ロースターに名を連ねる見込みであることが明らかになった。

スプリング・トレーニング開始時、開幕ロースター争いが無風状態だと思われていたレッドソックスにとって、ウォルデンとポイナーのロースター入りは「サプライズ」と呼ぶに値するだろう。ウォルデンはマイナー歴11年を誇る29歳の右腕。ポイナーはAAA級でのプレイ経験すらない25歳の左腕。この両投手がオープン戦で安定したパフォーマンスを披露し、見事に開幕ロースター入りを勝ち取ったのだ。

アレックス・コーラ監督は「彼らは開幕ロースター争いに勝利したんだよ。スプリング・トレーニングを通して、彼らは見事な仕事をしてくれた。成績だけじゃない。投げているボールの質や打者に向かっていく姿勢、決め球や持ち球、あらゆるものを考慮した結果、現時点では彼らが最もチームの助けになると判断したんだ」とサプライズ人事に至った経緯を説明。オープン戦7試合で防御率0.69をマークしたウォルデンと同10試合で防御率0.87をマークしたポイナーの好投が報われた形となった。

また、レッドソックスはドリュー・ポメランツ、エドゥアルド・ロドリゲス、スティーブン・ライトの先発3人が故障者リストで開幕を迎えることになり、ヘクター・ベラスケスとブライアン・ジョンソンを先発4~5番手に据えて開幕を迎える見込みだ。オープン戦5先発で防御率1.72と好投し、少なくともリリーバーとしてのロースター入りが有力視されていた左腕のジョンソンはともかく、同5先発で防御率6.75に終わりマイナースタートが確実と見られていたベラスケスにとっては思いがけず巡ってきたチャンスとなる。

ウォルデン、ポイナー、ベラスケス、ジョンソン。今季のレッドソックスは聞きなれない名前が多く並ぶ投手陣で開幕を迎えることになりそうだ。

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