【京都さくらめぐり2018】赤穂義士、大石内蔵助ゆかりの大石桜③

大石神社の樹齢80年の枝垂れ桜は大きな羽を広げるように枝を伸ばし豪華です=3月25日、京都市山科区 (写真・田中幸美)

 京都でも真っ先に咲くのは枝垂れ桜ですが、中でも大きく枝が広がり飾られたちょうちんに覆いかぶさるような様子が圧巻なのが、山科区にある大石神社の枝垂れ桜です。

樹齢80年、高さ10メートルもの大きな枝垂れ桜がちょうちんを覆うような勢いで枝を広げています
青い空に鳥居と桜。映えますね

 大石神社はその名の通り、「忠臣蔵」の赤穂義士の大石内蔵助良雄ゆかりの神社です。神社の歴史は比較的新しく、創建されたのは1935(昭和10)年です。

大石内蔵助ゆかりの大石神社では、毎年12月14日には義士祭が行われます

 大石内蔵助は、主君の仇を討ったことで名を挙げ、とくに中高年男性に人気が高い歴史上の人物ですね。境内には大石の銅像もあります。

大石内蔵助の銅像

 大石神社の境内の鳥居横には、樹齢80年以上で、高さ約10メートルもあるご神木で枝垂れ桜の「大石桜」があります。この桜はもともと大石内蔵助良雄の敷地内で成育されていたもので、地面すれすれまでに伸びた枝が花をつけるさまはまるで桜の滝のようで、とても豪華です。

大石桜と呼ばれる桜は忠義の桜です

 大石神社は、ちょっと行きづらい場所にありますが、だからこそゆっくりできる穴場の桜スポットです。(写真は3月25日、田中幸美撮影)

◆大石神社は、京都市山科区西野山桜ノ馬場町116、問い合わせは☎075・581・5645。京都駅八条口、あるいは京阪三条駅から京阪バス。地下鉄東西線山科駅から徒歩30分。

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