【京都さくらめぐり2018】ソメイヨシノも見頃突入 祇園白川の桜④

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白川沿いに立ち並ぶお茶屋を中心に花街特有の情緒ある祗園白川地域=3月27日、京都市東山区 (写真・田中幸美)

 京都で早く咲き始めるのは枝垂れ桜ですが、開花の判断の決め手となるのはソメイヨシノ。そのソメイヨシノもやっと見頃を迎える場所が出てきました。
 祇園の縄手通の東、新橋通と白川に面している「祇園白川」(ぎおんしらかわ)と呼ばれる地域では、まさにソメイヨシノが見頃を迎えました。

白川南通りの石畳も、桜とあいまって美しい風情を見せます

 祇園は、江戸時代になって町が形成されました。祇園白川は、京都に5つある花街(かがい)のうち、「祇園東」の芸舞妓さんが通うお茶屋が立ち並ぶ古風で美しく、情緒のある街並みで形成されます。

地元の人たちの心の拠り所、辰巳大明神

 祇園は、江戸時代になってできた町です。縄手通に芝居小屋が並び、これと八坂神社にはさまれた地域に花街が形成されにぎわったのです。その街並みは、現在は祇園新橋として伝統的建造物群保存地区に指定されています。

お茶屋さんとソメイヨシノの取り合わせは、まるで絵のようです

 白川沿いにはソメイヨシノやしだれ桜など約40本の桜があります。毎年3月末~4月初旬にかけての見頃には、昼間も含めて約30万人の花見客が訪れているといいます。
 巽橋付近には、石畳の道に立ち並ぶお茶屋の建物を、はんなりと咲くソメイヨシノやしだれ桜が彩ります。穏やかに清らかに流れる白川に、はらはらと舞い散る花びらはまるで雪のようです。京の緒を感じながらお花見を楽しむことができる風雅なスポットです。

巽橋付近にはんなりと咲くソメイヨシノはとても美しいですね

 そうした美しいロケーションで写真を撮りたいと思うのは万国共通らしく、最近ではインバウンドの人たちが結婚式に先駆けて晴れ着姿で写真撮影する「前撮り」のスポットとして注目されています。前撮りの急増に伴う私有地への侵入や夜間撮影など、地域の住民の生活を脅かす振る舞いが問題になり、地元の方々の団体が撮影は午前中に行い、夜間撮影は全面禁止などとする要望を撮影業者に出したばかり。
 美しい景観は、みんなで守っていきたいものです。

白川の清冽な流れと可憐な桜のコントラスト

(写真はすべて3月27日、田中幸美撮影)

◆京都市東山区の白川南通沿い。京阪本線「祇園四条駅」下車徒歩約3分、市バス「祇園」下車徒歩約7分。