LIXIL、事業部制で商品戦略強化 開発から営業まで一貫体制

 LIXIL(本社・東京都千代田区、社長・瀬戸欣哉氏)は4月1日付で国内組織を事業部制に再編する。製品や分野別に区分けした各事業部が開発・生産・販売を一貫して担う体制に移行。市場環境や顧客ニーズに対応した新商品を迅速に投入し、競争力を強化する戦略の一環として実施する。持株親会社のLIXILグループが27日に発表した。

 現在は製品や分野別に「テクノロジー部門」の名称で組織を設け、各テクノロジー部門が開発と生産を担当。国内営業はジャパン・カンパニーが横串を通して行っている。

 再編後はサッシやドアなどの国内事業部門をハウジング・テクノロジー・ジャパン、水栓金具や衛生陶器などの国内事業部門をウォーター・テクノロジー・ジャパン、ビル建材などの国内事業部門をビルディング・テクノロジー・ジャパンに改変。

 各テクノロジー・ジャパンの組織内で開発から製造・販売まで事業の遂行に関する諸機能を一気通貫する体制に改革し、商品分野別の専門性をさらに向上。併せて営業と開発の連携強化などで市場のニーズをくみ取りながら、新商品をより迅速に市場化できるようにする。

 ジャパン・カンパニーについては国内販売の横断的サポートや複数の製品・サービスを組み合わせるトータルソリューション、リフォームの提案などに役割を改める。また海外事業を管轄する本社機能はLIXILグループに移管して意思決定の迅速化を図る。

© 株式会社鉄鋼新聞社