カージナルス 有望株右腕・ヒックスを開幕ロースターに抜擢

MLB公式サイトでカージナルスの番記者を務めるジョー・トレーザによると、カージナルスは21歳の有望株右腕、ジョーダン・ヒックスを開幕ロースターに抜擢することを決定したようだ。ヒックスは日本時間3月26日のナショナルズ戦で4回1安打無失点の好投を見せていた。

MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで7位にランクインしている有望株右腕が、AAA級どころかAA級すらも経験せず、メジャーの開幕ロースターに名を連ねることが確実となった。日本時間3月28日、カージナルスは昨季50試合に登板して防御率2.44の好成績をマークしながらも、オープン戦では9試合で防御率5.59と不安定なピッチングが続いていたジョン・ブレビアのAAA級降格を決定。それによって空いたブルペンの1枠にヒックスが抜擢されることになったのだ。

ヒックスは2015年のドラフトでカージナルスから3巡目(全体105位)指名を受けてプロ入り。昨季はA級で14試合(すべて先発)、A+級で8試合(うち5先発)に登板し、合計で8勝3敗1セーブ、防御率2.74の好成績をマークした。最速100マイル超の速球と威力のあるカーブを武器に、オープン戦では3試合(うち1先発)で防御率2.35、WHIP0.78をマーク。見事に開幕ロースター入りを勝ち取った。

カージナルスはアレックス・レイエス、アダム・ウェインライト、ルーク・グレガーソンの3投手が故障者リストで開幕を迎えることになっており、カルロス・マルティネス、マイケル・ワカ、ルーク・ウィーバー、マイルズ・マイコラス、ジャック・フラハティの5人が開幕ローテーションを形成。ブルペンはタイラー・ライオンズ、ドミニク・リオン、ブレット・シーセル、マット・ボーマン、サム・トゥイバイララ、バド・ノリス、マイク・マイヤーズ、そしてヒックスの8人で構成され、当面はクローザーを固定せずに戦っていく方針だ。

毎年ポストシーズン争いに加わりながらも、少しずつ世代交代を進めているカージナルス。5月ごろの戦列復帰が予想されているレイエスのほか、ウィーバー、フラハティ、ヒックスといった若手投手の働きが、今季のチームの戦いを大きく左右することになりそうだ。

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