【ジャパンドローン2018・発見!】トプコンのTSトラッキングUAS、空中測量で標定点設置せず正確に測量 株式会社トプコン(東京都板橋区)は、ジャパンドローン2018で、ドローン測量に標定点を設置しないでドローンの位置を正確に測定可能にしたTSトラッキングUASを展示した。

標定点設置を不要としたため、大幅な省力化を実現する空中写真測量システム

 「TSトラッキングUA」は、ドローンに搭載するカメラに専用のプリズムを取り付け、自動追尾型トータルステーションで連続測定するため、ドローンにRTK-GNSS搭載したものに較べて、正確にカメラ位置を直接計測できる。このシステムを利用することで標定点の設置・計測が不要となり、従来法に比べ6倍程度の作業効率の向上を図ることがでる。
 TSトラッキングUASのシステム構成は、専用のプリズムを取り付けたUAVユニットと自動追尾型のトータルステーションユニット、そして3D点群処理ソフトウェア「MAGNET Collage UASキット」で構成される。

エンルート社製のドローンのカメラに取り付けられた専用プリズム(右)とそのプリズムを自動追尾するトータルステーションの展示=3月24日、千葉・幕張メッセ(渡辺照明撮影)
トプコンのブースに参考展示されたDJI製のMATRICE 600のカメラ部に取り付けられた専用プリズム
3D点群処理ソフトウェア「MAGNET Collage UASキット」で処理された3D画像にはドローンの飛行経路も表示できる。

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