伯ウジミナス副社長候補5人を決定 技術・品質担当に木村氏

 新日鉄住金の持分法適用会社で、ブラジルの高炉メーカー、ウジミナスは、5人の副社長候補を発表した。新日鉄住金からは財務、経営企画、技術・品質を管掌する副社長3人を指名しており、5月16日の経営審議会(取締役会に相当)を経て就任する。

 新日鉄住金からは、経営企画担当の森高弘副社長が再任するほか、木村晃平・参与防災推進部長(4月1日付で顧問に就任)を新たに派遣し技術・品質担当の副社長に就く。木村氏は以前もウジミナスへの出向経験があり、同社に通じた技術者として起用された。

 財務とIRを管掌する副社長には、かつての大株主だったヴォトランチンからウジミナスへ移籍し経営企画の部長を務めてきたアルベルト・オノ氏を指名する。オノ氏は日系人で、森副社長に仕えてきた経緯からも新日鉄住金の信頼が厚い。これに伴い、財務担当のロナルド・ゼッケルマン副社長は退任する。

 ほか2人の副社長はテルニウム側が指名し、生産担当のトゥリオ・セサール・ド・コウト・チポレティ副社長を再任するとともに、営業担当副社長にはミゲル・ホームズ氏を新任する。これまで営業担当副社長はセルジオ・レイテ・デ・アンドラーデCEOが兼務していた。

 ウジミナスの役員体制は、2月に大株主の新日鉄住金とテルニウムとが社長(CEO)と副社長の計6人を半々で指名するなど共同経営のルールを導入することで合意していた。今回は新ルールに基づく初の指名となる。

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