制御不能の宇宙ステーション試験機、大気圏に再突入 地上に部品落下の可能性も(3/29)

欧州宇宙機関(ESA)は3月28日、2016年から制御不能に陥っていた中国の宇宙ステーション試験機「天宮1号」が、日本時間3月31日から4月2日の間に、大気圏に再突入する見通しであると発表しました。
また、「天宮1号」の大部分は大気圏突入の際に燃え尽きるものの、燃え残った一部の部品が北緯43度から南緯43度の地上に落下する可能性があるとしています。なお、この範囲には北海道札幌市以南の日本全域が含まれていますが、人体に影響を及ぼす可能性は極めて低いとされています。

◆用語解説「天宮1号」
中国国家航天局が2011年に打ち上げた宇宙ステーション試験機。大きさは全長12m、直径3.3mの円筒形で、質量は8.5t。神舟8号などの宇宙船とのドッキング試験を行い、一時は宇宙飛行士が滞在した。2013年から無人となっており、2016年から制御不能に陥っている。

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