県ビジネスプランコンテスト 西島さん最優秀 長崎の歴史を学び カステラ焼き体験

 県主催のビジネスプランコンテストの最優秀賞に、長崎市のパン製造販売「スローフードファクトリー長崎あぐりの丘」オーナー、西島直孝さん(45)の「歴史を学ぶ 観光名所をつなぐ 長崎歴史体験型カステラ焼き体験事業」が選ばれた。
 創業促進のため2012年度から毎年開催し、新規性や実現可能性などを審査する。県内に拠点を置く個人や法人を対象に、16年4月1日以降に開始または19年3月末までに開始予定のプランを募集した。本年度は13件の応募があり、9件が受賞した。
 長崎市内でパン屋「石窯工房AGRI」を4店舗展開している西島さんは、観光客向けのカステラ焼き体験を始めた。カステラの歴史や長崎の食文化も説明。国指定史跡「出島和蘭商館跡」など観光施設との相乗効果を期待できる点が評価された。
 県庁で28日、表彰式があり、受賞者は表彰状と目録を受け取った。西島さんは「リピーターを増やし観光活性化に貢献したい」と話した。

 ほかの主な受賞者は次の通り。(敬称略)
 ▽優秀賞=渕上桂樹(雲仙市)「『顔の見える野菜』究極のカタチで農業をエンターテイメントに!農家BAR NaYa開業計画」▽奨励賞=市来勇人(同市)「『旅館 島原半島』~大好きな田舎を自慢する~」▽十八銀行賞=中尾李沙(佐世保市)「All English アフタースクール」▽親和銀行賞=田川由紀(長崎市)「版画家 田川憲を通して古き良き長崎を再発見」▽西海みずき信用組合賞=原崎芳加(佐世保市)「Harvest-スマホで手軽に農業体験-」

西島さん(前列左から3人目)をはじめとする県ビジネスプランコンテスト受賞者ら=県庁

© 株式会社長崎新聞社