日本製鋼所と月島機械、生産提携で協定締結 室蘭の設備・人員を活用

 日本製鋼所と月島機械は29日、製造分野の協業に関して基本協定書を締結したと発表した。月島が市川工場の製造機能を日鋼・室蘭製作所の第4鉄構工場などに移管。設備の移設・新設を行い、2019年3月に室蘭工場(仮称)として稼働開始する。日鋼は工場インフラの一部を月島に賃貸し、製造要員の一部(最大40人程度の見込み)を月島に出向させる。また一部の機械加工を月島から受託する。一方で大型圧力容器や管板など日鋼室蘭が第4鉄構工場で製造している製品は月島に製造委託する。

 日鋼は主に第4鉄構工場に係る経営資源の有効活用と月島との協業による受注対応製品の拡大を見込む。月島は20年度までに市川工場を閉鎖する予定。

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