2017-18シーズンもいよいよ佳境。
そこで今回は、今季「左足」が神懸っている11人のレフティをご紹介しよう。
イアゴ・アスパス(スペイン代表/セルタ)
リヴァプールに所属した経験を持つスペイン人レフティ。
プレミアでは失格の烙印を押されたが、セルタ復帰後再びエースに返り咲いた。復帰3シーズンでなんと49得点を叩き出している。今季はバルサ戦でも1ゴール1アシストの大暴れを見せるなど、ここまで16ゴールをマーク。左足のセンスと精度が一級品であることをあらためて証明してみせた。
ファンからも愛されるセルタのエースとして、頼りにされるのが彼には合っているようだ。
スソ(スペイン代表/ミラン)
ついにポテンシャルを開花させたスペインの天才レフティ。
若くしてリヴァプールに引き抜かれるなど、常に期待されてきたが、なかなかブレイクできず。だが、ミランでは本田圭佑をサブに追いやり、レギュラーの座を確保。カットインしてのチャンスメイク&フィニッシュはミランの大きな武器となっている。
今季はミラノデルビーでのゴールなど印象的な得点を決めており、スペイン代表にも定着しつつある。
ヨシップ・イリチッチ(スロベニア代表/アタランタ)
今季のセリエAでスソ以上の10得点を叩き出しているのが、スロベニア代表大型レフティのヨシップ・イリチッチだ。
もともと左足のシュートセンスや破壊力、テクニックには定評があったが、フィオレンティーナから移籍した今季はここまで10ゴール7アシストと大車輪の活躍。エラス・ヴェローナ戦ではハットトリックの大暴れを見せるなど、30歳にしてキャリア最高とも言えるハイパフォーマンスを披露している。
レオン・ベイリー(ジャマイカ/レヴァークーゼン)
今季のブンデスリーガで最もホットな若手選手。20歳の新鋭レフティはここまで9ゴール5アシストをマークしている。
以前からスピード、テクニック、パワーを兼ね備える逸材として期待されていたが、今季はそこに一貫性と決定力も備わってきた。圧巻の左足は必見だ!ジャマイカ出身ながら、イングランド代表が引き入れを狙っているとも。
エデルソン・モライス(ブラジル代表/マンチェスター・シティ)
GKとして史上最高額の移籍金でシティ入りした大器。
ペップが以前から注目していただけに、プレミアリーグでもすでに大活躍を見せている。大胆果敢なショットストップだけでなく、その左足から繰り出すキックも大きな武器。とんでもない飛距離を出せるだけでなく、精度の高いボールを確実に前線に届けることもできる。ペップも「彼にはとんでもないゴールキックがある」と絶賛しており、シティに新たな武器のひとつになっている。
マルコス・アロンソ(スペイン代表/チェルシー)
アントニオ・コンテの下、チェルシーで才能を開花させたマルコス・アロンソ。
左足から繰り出されるキックはとにかく強烈で、今季もトッテナム戦、サウサンプトン戦、ニューカッスル戦と3つの公式戦で直接フリーキックを決めている。 その活躍が認められ、今月ついにスペイン代表に初招集。27歳という年齢で初キャップを飾った。
ムハンマド・サラー(エジプト代表/リヴァプール)
今季、圧巻のパフォーマンスでリヴァプールを牽引しているサラー。
41試合36得点とその活躍ぶりはもはや説明不要であり、サポーターを心酔させている。 強力な左足とそのスピードから、決めたゴールはあのメッシと比較されることも。愛称は英国の伝説的な陸上選手モ・ファラーにひっかけた「モ・サラー」。
ナビル・フェキル(フランス代表/リヨン)
今季のフランスリーグで大ブレイクを果たした選手といえばナビル・フェキールで決まりだ。
もちろん彼の能力はリーグアンファンなら数年前から分かっていたはずだが、2017-18前半戦のゴールラッシュは衝撃的だった。左足だけの選手ではないので「神の左」とは言い難いが、テクニックは間違いなく一流だ。鋭いドリブルとチャンスを逃さぬ目を持ち、決定的な仕事を確実にやってのける。
フロリアン・トヴァン(フランス代表/マルセイユ)
個人的にはフランスリーグの「神の左」といえばジエゴ・ヒゴナト(スタッド・ランス)かルーカス・リマ(ナント)なのだが、流石に知名度が低すぎてボツになった。ぜひ彼らの左足キングっぷりにも注目して欲しい。
ということで今ノッている左利きといえばトヴァンだ。酒井宏樹との右サイドコンビは連携抜群。鋭いドリブルからチャンスを作り、自ら難しいシュートを決めていく。奇しくもフェキルもトヴァンもワールドカップメンバー当落線上、どちらが招集を受けるか?
アンデルソン・タリスカ(ブラジル代表/ベシクタシュ)
かつてマンチェスター・ユナイテッドが巨額の移籍金で獲得に乗り出したという大器。
現在はベンフィカからトルコのベジクタシュへ貸し出されているが、イスタンブールの名門で得点能力を開花させており、昨季は13得点、今季はここまで10得点を決めている。2月には左足で“えぐい”フリーキックを決め、大きな話題を集めた。
今月の親善試合ではブラジル代表から初招集を受けており、ワールドカップでの活躍も期待される。
堂安律(日本/フローニンゲン)
「日本のメッシ」といえば何といっても久保建英だが、潜在能力なら堂安も全く引けを取らない。
昨夏ガンバ大阪から期限付きでオランダへ渡った19歳は先日、左足でスーパーミドルをぶち込んでリーグ7点目を決め、クラブの先輩アリエン・ロッベンが10代の時に記録した6ゴールを早くも超えた。
フローニンゲンは200万ユーロ(およそ2億6200万円)で買い取りに乗り出しているという。しかし誰も言わないならコリーが言おう。もっと出さんかい!