ヤンキース・田中の2018年初登板は6回1失点

シーズンが開幕して早くも2日目。開幕戦で新加入のジャンカルロ・スタントンら活躍で勝利したヤンキースはその勢いに乗り、ブルージェイズとの第2戦に臨んだ。この日の先発マウンドを任されたのは田中将大。先発として6回1失点と役割を果たしてチームに貢献した。

オープン戦では4試合に出場して0勝3敗 防御率7.24と結果を残せずにいたが、田中本人は開幕に向けて手ごたえを感じていた。開幕投手こそルイス・セベリーノに譲ったものの、アーロン・ブーン監督からの信頼は厚い。そして第2戦の先発マウンドにあがり、初回は2死からジャスティン・スモークに二塁打を浴びてピンチを迎えるも後続を抑えて無失点スタートとなった。続く2回表には今季、カージナルスからブルージェイズに移籍したランドール・グリチックに1死走者なしの場面からフォーシームを左中間スタンドに運ばれるも失点はこの1点のみで乗り切ることができた。

序盤は攻められた田中も3回表の投球からギアを上げていく。この回のブルージェイズ打線を三者三振に抑えると6回を投げ切り降板するときまで1本を安打を許さず、相手を圧倒した。3回から4回にかけて4者連続三振、5回から6回にかけて三者連続三振と奪三振の数も増え、降板時にその数は「8」を数えていた。最終的にこの日の投球成績は6回3安打8奪三振1失点。昨季の初登板では3回もたずに7失点と苦い思いをしていただけに幸先の良い投球を披露した。

田中の好投に応えたい打線は1対1の同点から4回裏、2死一・三塁で新加入のブランドン・ドルーリーがレフトへタイムリーを放って勝ち越しに成功すると6回裏には2死満塁からタイラー・ウェイドが走者一掃となる二塁打を放って4対1とリードを広げた。その後、最終回に守護神のアロルディス・チャップマンが失点するもそのまま逃げ切り4対2でヤンキースが開幕2連勝を飾った。

田中は試合を振り返り「自分としっかり戦いながら粘って抑えられてよかった」と手ごたえを感じていた。また、アーロン・ブーン監督も「好投手による質の高い投球だ」と絶賛。シーズン前には「大事な場面は田中に任せたい」と発言していただけにその期待に応える最高の形となった。田中の好投もあり連勝したヤンキースは明日の試合、大ベテランのCCサバシアで3連勝を狙う。

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