雲仙岳災害記念館がリニューアル 館内を4ゾーンに区分け

 雲仙岳災害記念館(長崎県島原市平成町)が1日、リニューアルオープンした。大規模な改装は2002年7月の開館以来、初めて。一般公開に先立ち、セレモニーがあり、自治体や経済界関係者ら約70人がテープカットをするなどして祝った。
 館内を▽伝承▽学習▽体験▽交流-の四つのゾーンに分け、雲仙火山などの魅力を遊具を通して楽しみ、学ぶ「こどもジオパーク」や火山などに関する実験や体験をする「ワンダーラボ」など子ども向けのコーナーを新設した。
 小型無人機ドローンで撮った平成新山や普賢岳の映像を床面に投影する「雲仙岳スカイウォーク」を新たに導入した。大型スクリーンを使ったシアターに映像3種類を追加。時速100キロと言われる火砕流が民家などを焼き尽くす再現映像が見られる。
 同館は県が整備し、雲仙岳災害記念財団が運営する。セレモニーでは、中村法道知事や雲仙岳災害記念財団理事長の古川隆三郎島原市長が「幅広い世代で楽しめる魅力ある施設になった。島原半島の活性化に役立てていきたい」などとあいさつ。県立島原工業高の生徒が制作したおもちゃの贈呈もあった。

改装を祝いテープカットをする関係者代表ら=島原市、雲仙岳災害記念館前

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