三菱商事・新執行役員プロフィール

世利耕一氏(ミツビシ・デベロップメント〈MDP〉CEO)/せり・こういち/誠実、豪州事業を統括

 何事も前向きにとらえ、仕事でもプライベートでも努力を怠らない。好きな言葉は「至誠天に通ず」。「誠実でブレない上司」と部下の信頼も厚い。

 大学では金属材料を専攻。卒業論文のテーマは「超々ジュラルミン」。豪州駐在を含め鉄鉱石や石炭の担当が長い。日本の製鉄メーカーとの合弁事業投資業務や、輸出入契約実務を任されるなかで、商社マンとしての基礎を築いた。

 昨年、豪州の金属資源事業を統括するMDPのCEOに就任した。MDPの機能強化と事業経営の更なる進化が使命だ。

 休日はB級グルメのお店を探しながら散歩する。86年(昭61)東大工卒。東京出身。54歳。

塩原恵一氏(金属資源トーレーディング本部長など)/しおばら・けいいち/アルミへの思い人一倍

 笑顔を絶やさない。親しみやすい人柄に、社内外にファンが多い。

 アルミの担当が長い。入社2年目に出資先のアルミ二次合金メーカーに出向。「長野県の工場でスクラップ購入から現場作業まで研修で経験したことが仕事の原点」と、アルミへの思い入れは今も強い。

 執行役員就任と同時に、金属資源トレーディング本部長兼三菱商事RtMインターナショナル会長兼CEOに就く。「会社の行く末を担う気持ちで、次世代につながる仕事をしたい」。

 中高時代はサッカー部に所属。学生時代に熱中した「バンド活動をいつか再開したい」。86年(昭61)一橋大経済卒。東京都出身、55歳。

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