『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラの“元ネタ”の魅力を競馬ファンに聞いてみた

(C)2018 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」製作委員会

1日深夜よりBS11やTOKYO MXで、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』の放送が開始した。(AbemaTVは3日23時~)

同作はアニメ以外にも、スマートフォン向けアプリゲーム展開予定のメディアミックス作品となるが、実在の競争馬の名前を関した美少女キャラクターが、馬の尻尾と耳を生やし、超人的な走力を有するという設定で登場するのが特徴となっている。作品展開に際して、騎手の武豊がプロモーターとして参加するなど、その力の入れ様もなかなかのものだ。

こういったタイプ作品だと、実在した艦船を美少女キャラ化した『艦隊これくしょん~艦これ~』やエースパイロットを美少女キャラ化した『ストライクウィッチーズ』などが有名だが、その人気の理由としてネタ元の再現度がひとつの魅力となっている。同作ではそういった要素を今後アピールしていくのかは不明だが、キャラ達のネタになった競走馬にはどういった魅力があるのか、1日のG1レース、大阪杯の予想をしていた都内の競馬ファンに聞いてみた。

まず、同作のアニメで主人公格の「スペシャルウィーク」に関しては「調子のいい時はとにかく速い」(50代男性)「差しの馬だったけど途中から先行馬になった、ちょっと前出るとその後はグングン伸びる」(40代男性)等の意見で、ハマった時の勝負強さが特徴のようだ。また、この馬は、母馬のキャンペンガールが亡くなり、幼少期はばんえい競走用の農耕馬に育てらたが、その辺りの設定は同作でも活かされている。

このスペシャルウィークが作中で憧れているウマ娘となっているのが「サイレンススズカ」だが、この馬に関しては「活躍期間は短かったけど、凄かったね」(50代男性)「賭けてなくて一着になった時は『くっそー!』とか思ったけど、あまりに他の馬を引き離して勝つもんだから、みんな盛り上がったね。スター性がすごかったよ』(70代男性)。と、走りに魅了されたというコメントが。

作中では、競技の他にもステージイベントをこなすなど、そのスター性(アイドル性)が遺憾なく発揮されている。しかし、知っている人も多いと思うが、元ネタになった馬は1998年の天皇賞(秋)で骨折し、その後、予後不良と診断され安楽死となった悲劇の競走馬でもある、作中でその設定を活かしてくるのかは、ある意味注目かもしれない。

他のメインキャラについては、トウカイテイオーについて「現役最後の有馬記念は伝説。馬の話になると必ず出てくる。他のレースも、勝利した時の姿が印象に残る馬」(50代男性)。ゴールドシップについては「とにかく気性が荒くて他の馬にケンカ売るんだよ」(70代男性)というようなコメントがあった。他のキャラクターの元ネタとなった競走馬も数々の逸話をもっているので、今後の展開に注目だ。(斎藤雅道)

TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」本PV

*画像 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」ツイッターから @uma_musu_anime
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