【戦評】中盤以降の集中打でドジャースが大勝 プイーグ3安打

【ジャイアンツ0-9ドジャース】@ドジャー・スタジアム

開幕から2試合連続で0対1の惜敗を喫したドジャースは、日本時間4月1日の開幕第3戦に5対0で快勝。開幕シリーズの負け越し回避をかけた第4戦は、クリス・ストラットン(ジャイアンツ)とリッチ・ヒル(ドジャース)の両先発による投手戦となり、ロースコアの展開が続いたものの、中盤以降にドジャース打線がつながり、最終的には9対0でドジャースが大勝した。2連敗のあとの2連勝で開幕シリーズの負け越しを回避し、明日からのダイヤモンドバックス3連戦に向けて弾みをつけた。

ジャイアンツ先発のストラットンの前に5回まで1得点に抑えられていたドジャース打線が6回裏に目覚めた。クリス・テイラーとヤシエル・プイーグに二塁打が飛び出して待望の追加点を挙げ、ヤスマニ・グランダルのタイムリーとコディ・ベリンジャーの1号ツーランでこの回一挙4得点。8回裏には先頭のプイーグからの4連打とジョク・ピーダーソンのショートゴロ、オースティン・バーンズのタイムリーでさらに4点を追加し、一気に試合を決めた。

不動の3番打者であるジャスティン・ターナーを故障で欠く打線を牽引したのは、ターナーに代わって3番に入っているプイーグ。初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、その後はレフトへのヒット、センターへのタイムリー二塁打、センターへのヒットと快音を連発し、4打数3安打1打点の活躍を見せた。

一方の投手陣は、ジャイアンツとの開幕4連戦でわずか2失点という圧巻のパフォーマンス。この試合で6回無失点の好投を見せたヒルは「クレイトン・カーショウが投手陣をまとめてくれているおかげだよ。彼はミーティングを開いて、投手陣を一つにまとめてくれるんだ。そのおかげてお互いのことをよく知ることができて、それがフィールド上のパフォーマンスにも好影響を与えているんだ」と大黒柱のリーダーシップに感謝する。

開幕から2試合連続で零封負けを喫して周囲を心配させたドジャースだが、メジャー有数の投手力は今季も健在。プイーグ、ベリンジャー、コリー・シーガーといった中心打者が本来の実力を発揮すれば、ターナー不在を感じさせない戦いをすることもできるはずだ。

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