宮崎・鹿児島県境の霧島山(新燃岳)では、3月26日以降、噴火は観測されていませんが、4月3日以降、火山性地震が急増しています。また、高千穂河原の傾斜計では、2日18:00頃から山体がわずかに隆起する傾斜変動がみられています。なお、3日に継続時間の短い火山性微動が発生したとされていましたが、精査の結果、火山性微動は確認されていません。
GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、3月6日の噴火に伴い、霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測された後、再び基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積している可能性があります。
福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、3月15日に発表した噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口から概ね3kmまでの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に、火口から概ね2kmまでの範囲では火砕流に警戒するとともに、火山灰や空振などに注意するよう呼びかけています。
【火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数】(速報値)
火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
・03/23 17回 1回
24 174回 1回
25 141回 3回 1回
26~31 25回
・04/01 5回
02 10回
03 490回
04(00~15時) 219回