ハービーが5回無失点の好投 5番・フレイジャーが決勝打

【フィリーズ0-2メッツ】@シティ・フィールド

過去2シーズン、故障や不振に苦しみ続けていたマット・ハービー(メッツ)が、今季初先発のマウンドで完全復活を予感させるピッチングを見せた。5イニングを投げ切るのに86球を要したものの、許したヒットは2回表のリーズ・ホスキンスの単打だけ。その他に許した走者はエラーと四球による2人だけであり、ピンチらしいピンチもなく、安定したピッチングで5イニングを零封した。打線はハービーを援護することはできなかったものの、6回裏にトッド・フレイジャーのタイムリー二塁打とトラビス・ダーノウのタイムリーで2得点。このリードを4人のリリーバーが無失点リレーで守り抜き、メッツが2対0で勝利した。

2013年に9勝5敗、防御率2.27、2015年に13勝8敗、防御率2.71の好成績をマークしたハービーが、いよいよ完全復活のときを迎えようとしている。昨季は19試合(うち18先発)で5勝7敗、防御率6.70という惨憺たる成績に終わり、過去2シーズンは無失点の先発登板が1試合ずつしかなかったが、今季は初先発で5回無失点の好投。ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロムに次ぐ存在となり得るハービーの復活は、チームにとってこの上ない朗報だ。

2点のリードを守り抜いたブルペンの奮闘も見逃せない。マーリンズのクローザーとして活躍してきたA.J.ラモスは6回表に登板して2つのアウトを取り、昨季18試合に先発したセス・ルーゴは7回表からの2イニングを投げて4奪三振、無失点の快投を見せた。「ブルペンの流動性がチームの戦いを非常に楽にしてくれている」とミッキー・キャラウェイ監督。「リリーフ陣がフレキシブルに活躍してくれるのは本当に助かるよ」とリリーフ陣への感謝を口にした。

チームはこれで3勝1敗の好スタート。昨季チームから唯一オールスター・ゲームに選出されたマイケル・コンフォートはまもなく戦列に戻ってくる。2年ぶりのポストシーズン進出に向けて視界は良好だ。

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