選抜では大阪勢11度目の優勝で、愛知を抜き単独トップに
第90回記念選抜高校野球は4日、大会12日目を迎えた決勝戦は大阪桐蔭(大阪)が5-2で智弁和歌山(和歌山)を下し史上3校目の春連覇を達成した。同点の7回に大阪桐蔭の1番・宮崎が右前適時打を放ち勝ち越しに成功した。
序盤は0-0の投手戦。試合が動いたのは4回だった。智弁和歌山は先頭の4番・文元が二ゴロ失策で出塁すると、続く富田、黒川の連打で無死満塁。7番・高瀬は投ゴロ併殺に倒れたが、なおも2死二、三塁とし8番・東妻が左前へ2点タイムリーを放った。
だが、大阪桐蔭はすぐさま反撃に出る。その裏。4番・藤原が投手強襲の内野安打、続く根尾の右前打、山田の死球で無死満塁。ここで7番・石川の放った遊ゴロで併殺を狙った智弁和歌山の二塁・高瀬が落球し1点を返すと、なおも無死満塁で8番・小泉の二ゴロ併殺の間に1点を加え同点に追いついた。
智弁和歌山の先発2年生右腕・池田は7回の先頭・小泉に四球を与え降板、2番手にはエース・平田がマウンドに上がった。大阪桐蔭は9番・井坂が犠打で送り1死二塁とし、続く1番・宮崎が右前タイムリーで勝ち越しに成功した。
大阪桐蔭は8回にも無死一塁から4番・藤原の左越えタイムリー二塁打、続く根尾も左前適時打を放ち2点を追加。先発の根尾は9回2失点で完投、昨年に続き優勝投手となった。
大阪勢としては11度目のVとなり、都道府県別の優勝回数は、春の選抜では大阪、愛知が最多タイの10回で並んでいたが、大阪が単独トップに躍り出た。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)