[NAB2018]JVCケンウッド、2/3インチHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC900」を発表

株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、業務用カメラレコーダーの新商品として、2/3インチHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC900」を2018年6月下旬より発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別160万円前後。

GY-HC900は、“高画質、高品質でつながる”をコンセプトとした“CONNECTED CAM”の第一弾製品。従来のUSBホスト端子を使ったWi-Fi、LTEなどのドングルに加えて、内蔵LAN端子や2.4GHz/5GHzのMIMO方式デュアル・アンテナ型内蔵Wi-Fiなど、さまざまなネットワークに対応する各種インターフェースを装備。双方向のライブストリーミング機能を搭載しており、同一回線上でカメラからのライブストリーミングを中継しながらスタジオ局からの番組映像とインカム音声をIPリターンビデオ、IPリターンオーディオ(IFB)として同時受信することが可能。

2/3型3CMOSセンサーの搭載により、感度F12(60Hz)と低ノイズS/N62dBに対応。B4レンズマウントと4ポジションの光学NDフィルターを装備した2/3型B4レンズマウントシステムを搭載。また、色収差補正データを搭載したB4レンズ装着時は、カメラ本体で色収差補正が可能。10ビット、4:2:2サンプリングによる信号処理が行える。

記録コーデックは、4:2:2 10ビットに対応したMPEG-4 AVC/H.264と、MPEG-2の2種類をサポート。ファイルフォーマットはいずれも、QuickTime(MOV)に対応している。MPEG-2はMXFも選択可能。さらに、スポーツエクスチェンジ・スタンダード形式での記録にも対応し、スポーツ制作会社やビデオ・コーチング・アプリケーションのワークフローニーズに対応する豊富なメタデータを持つHDビデオの制作が可能だとしている。また、従来から定評のある6軸のユーザーリニアマトリックス調整に加えて、より細かい16軸の色領域において色相と彩度の両方を、正確に調整可能なユーザーマルチマトリックスを搭載。

HDR(High Dynamic Range)への対応として、ITU-BT.2100準拠のHLG(Hybrid Log-Gamma)と同社独自のDレンジ800%のJ-Log1 Gammaを搭載。高ダイナミックレンジ、高色域を10ビットで記録出力が可能。最大120フレーム/秒の映像を、通常の撮影と同じ画角でスローモーションとして撮影も可能。

その他にも、SDカードダブルスロット搭載により、「リレー記録」「デュアル記録」「バックアップ記録」の3つの記録方式が選択可能。電子ビューファインダーは3.26型OLEDパネルを採用。3G HD/SD-SDIプールフィード入力の搭載により、映像の同時記録と同時ストリーミングも行える。

なお、GY-HC900は、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018の同社ブース(セントラルホール/C4315)にて展示予定。

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