【高校野球】大阪桐蔭が史上3校目の春連覇 勝利数、優勝…最強都道府県はどこ?

第90回センバツ高校野球は大阪桐蔭高校の優勝で幕を閉じた

大阪桐蔭・根尾昂が史上初の2年連続優勝投手

 大阪桐蔭高校は、第90回センバツ高校野球で、智辯和歌山高校を5-2で下して春の連覇を達成した。春の甲子園、選抜の春連覇は史上3校目となった。これまで達成している高校は以下の3校だ。

〇1929-30年 第一神港商(兵庫県)
1929年 4勝(13得点4失点)
1930年 4勝(17得点3失点)

 第一神港商は1929年はのち国鉄初代監督となる西垣徳雄、30年はのち阪急で投げた岸本正治の2代のエースで快挙を成し遂げた。

〇1981-82年 PL学園(大阪府)
1981年 5勝(20得点3失点)
1982年 5勝(25得点6失点)

 PLのエースは81年はのちの南海・西川佳明、主軸にのちの巨人・吉村禎章。82年のエースはのちの阪急・榎田健一郎。準決勝までは接戦続きだったが、決勝の二松学舎大付戦は15-2の圧勝だった。

〇2017年-18年 大阪桐蔭(大阪府)
2017年 5勝(36得点14失点)
2018年 5勝(46得点7失点)

 2年連続で優勝投手は根尾昂。同じ投手が2年連続で優勝投手になったのは史上初だ。過去2回の例と比較しても得点は非常に多く、圧倒的な打撃力で打ち勝ったことがわかる。この春の大阪桐蔭の5勝を加えて大阪府は、春の甲子園で初の200勝を達成した。

都道府県別の選抜勝利数は大阪が初の200勝を達成、優勝回数11回は最多

〇都道府県別、春の甲子園10傑

1大阪府203勝135敗5分 勝率.6006優勝11回準優勝10回
2兵庫県168勝145敗3分 勝率.537優勝6回準優勝4回
3愛知県166勝110敗3分 勝率.6014優勝10回準優勝8回
4東京都125勝119敗1分 勝率.512優勝5回準優勝9回
5和歌山県99勝103敗2分 勝率.490優勝5回準優勝5回
6高知県90勝61敗0分 勝率.596優勝3回準優勝5回
7広島県89勝70敗2分 勝率.560優勝5回準優勝6回
8京都府79勝86敗1分 勝率.479優勝2回準優勝2回
9神奈川県76勝51敗1分 勝率.598優勝6回準優勝4回
10徳島県73勝49敗0分 勝率.598優勝5回準優勝3回

 大阪府は勝利数で初めて200勝に達するとともに、勝率でも.6006とし、1位の愛知県の.6014に肉薄した。優勝回数は11回となり愛知を抜きトップに立った。10傑の内、近畿より西が7府県。春の甲子園は西日本勢が強いことがわかる。

〇大阪府の勝利数5傑

1PL学園48勝17敗0分 勝率.738優勝3回準優勝1回
2大体大浪商32勝17敗2分 勝率.653優勝2回準優勝3回
3大阪桐蔭26勝7敗0分 勝率.788優勝3回準優勝0回
4上宮19勝7敗0分 勝率.731優勝1回準優勝1回
5履正社13勝7敗0分 勝率.650優勝0回準優勝2回

 現在は活動休止中のPL学園が1位だが、大阪桐蔭はPL学園を上回る勝率で追い上げている。大阪桐蔭は選抜出場は10回だが、そのうち3回優勝。8強以上は7回。甲子園では圧倒的な力を見せている。

 春連覇を果たした大阪桐蔭が目指す先は春夏連覇だ。これまで甲子園の春夏連覇は7校が達成している。

1962年 作新学院(栃木県)
1966年 中京商(愛知県)
1979年 箕島(和歌山県)
1987年 PL学園(大阪府)
1998年 横浜(神奈川県)
2010年 興南(沖縄県)
2012年 大阪桐蔭(大阪府)

 大阪桐蔭は2012年に現阪神の藤浪晋太郎、西武の森友哉のバッテリーで春夏連覇を果たしている。この夏、大阪桐蔭には史上初の2度目の春夏連覇の期待がかかる。

(Full-Count編集部)

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