バイエルンの3冠見えてきた!? 全盛期のロッベン、リベリを除けば2012-13シーズンより中盤と守備は豪華

セビージャを撃破したバイエルン photo/Getty Images

3日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグではクリスティアーノ・ロナウドが豪快なオーバーヘッドシュートを炸裂させるなどレアル・マドリードがユヴェントスを3‐0で撃破したことばかり話題になっているが、もう一方のセビージャ対バイエルンのことも忘れてはならない。

実力差を考えると妥当な結果かもしれないが、ドイツ王者バイエルンは敵地でセビージャを2-1で撃破。ベスト4行きへ有利な状況で1stレグを終えている。セビージャは1回戦でマンチェスター・ユナイテッドをも破った不気味な存在だったが、バイエルンは抜群の安定感でしっかりと勝利している。ユップ・ハインケス政権では2度目となる3冠達成への道が徐々に見えてきている。

独『DW』は、2012-13シーズンに圧倒的な強さで3冠を達成した頃よりも最終ラインと中盤は今のチームの方が豪華だと称賛している。当時は決勝でドルトムントと対戦し、バイエルンはセンターバックにジェローム・ボアテングの相棒としてダンテを起用。控えにはベテランのダニエル・ファン・ブイテンが入っている。

しかし、今のチームはボアテングの相棒にマッツ・フンメルス、バックアッパーには彼らと同じくドイツ代表のニクラス・ズーレが控えている。センターバックの実力は現在の方が上だろう。サイドバックも当時と同じダビド・アラバが左を務め、右にはフィリップ・ラームの穴を完璧に埋めるジョシュア・キミッヒがいる。最終ラインの安定感は抜群だ。

中盤も当時を上回る。ボール奪取に強みのあるルイス・グスタヴォ、中盤のリーダーだったバスティアン・シュバインシュタイガーらがいたが、現在もアルトゥーロ・ビダルが中盤で強さを発揮でき、ハメス・ロドリゲスが創造性をプラスできる。ハビ・マルティネスも中盤の底でバランスを取り、チアゴ・アルカンタラはシュバインシュタイガーをも上回る精度でゲームを組み立てられる。バックアッパーにもコランタン・トリッソのように計算できる選手が控えており、アナトリー・ティモシュチュクらが控えだった当時よりも今の方が豪華と言える。

攻撃力はアリエン・ロッベンとフランク・リベリが5つ歳を重ねたことで迫力が落ちた部分はあるものの、それでも中盤から守備にかけては現在のチームが3冠当時を上回ると同メディアは評価している。ハインケス政権2度目の3冠獲得へ道が見えてきているが、今のバイエルンを止めるチームは現れるか。

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