アストロズがオリオールズをスイープ 球団最高タイの好スタート

【オリオールズ2-3アストロズ】@ミニッツメイド・パーク

アストロズがオリオールズに連勝して迎えた3連戦の最終戦は、強力打線をウリにする両チームに1本もホームランが出ないロースコアの展開となったが、小技を交えながら勝負強さを発揮したアストロズが1点差で辛勝。本拠地ミニッツメイド・パークでのオリオールズ3連戦をスイープした。これでアストロズは今季6勝1敗となり、1987年と1988年に並ぶ球団史上最高タイの好スタートに。また、アストロズは2016年以降、オリオールズとの16試合で14勝を記録しており、本拠地でのオリオールズ戦は9連勝となった。

「打線に元気がない試合でも勝てたのは良かったよ」とA.J.ヒンチ監督が振り返ったように、今日のアストロズ打線は猛打爆発というわけにはいかなかった。オリオールズ先発のディラン・バンディをなかなか攻略できず、5回までに奪った得点は2回裏一死二、三塁からジェイク・マリズニックの三塁ゴロの間に奪った1点だけ。それでも、1点ビハインドの6回裏に連打と相手のエラーで一死一、三塁のチャンスを作り、昨季チーム最多の90打点を叩き出したマーウィン・ゴンザレスのスクイズでしぶとく同点に追い付いた。

さらに、7回裏にはオリオールズ2番手のミゲル・カストロからデレク・フィッシャーが四球を選んで出塁し、二死後に盗塁を成功させて一打勝ち越しのチャンス。ここでアレックス・ブレグマンがレフト前へのタイムリーを放ち、ついにアストロズがリードを奪った。

先発のダラス・カイケルは4四球と制球に苦しみ、5イニングを投げ切るのに104球を要して降板したが、2番手のヘクター・ロンドンが6回表の1イニングを無失点に抑え、7回からはブラッド・ピーコックが3回無失点の快投。スライダーが冴えわたり、8回と9回の2イニングで5つの三振を奪った。ヒンチはクローザーのケン・ジャイルズを投入しなかった理由について「ピーコックが本当に良いピッチングをしていて、とても落ち着いていたからね。相手打者のスイングを見て、ボールがよく見えていないと思ったんだ」と説明。ピーコックが決め球のスライダーでジョナサン・スコープから空振り三振を奪い、スイープを完結させた。

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