カナレ電気、ドローン用ケーブル開発

 カナレ電気は有線ドローン用のケーブルを開発した。給電や映像情報の伝送に用いるもので、飛行しやすさを追究してさまざまな特性を向上。ドローンにかかる荷重を減らすために大幅に軽量化しているほか、風の影響を抑えるため細径化を図っている。現在は試作を重ねながらサンプル品を出荷している段階で、早期の事業化を目指している。

 ケーブルを使用するのは定位置を飛行し稼働時間が長い橋梁やトンネルの点検用ドローンなどを想定。内部に動力用の電気を給電する銅線や、4Kの高精細画像を伝送できるマルチモード光ファイバを配した構造となっている。

 導体を細くするなどして軽量・細径化を図ったことに加え、外被の素材を工夫して大電流送電による発熱にも対応できる耐熱性を備えている。併せて引張強度の強さや低温環境化でも硬くなりにくいことも特長。給電専用タイプと、電気と映像の双方を伝送できる2タイプをそろえている。

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