【関西鉄鋼各社の入社式トップ挨拶】

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「目標立て、挑戦を」/共英製鋼・高島秀一郎会長

 皆さんの新鮮で柔軟な見方・考え方を生かして、いろいろなことに挑戦してほしい。「Spirit of Challenge」が当社の基本的なものの考え方、行動規範です。次々とチャレンジし、全部成功してきたわけではないが、成功が失敗より多いので当社は生き残っている。

 皆さんも目標を立てて、挑戦してほしい。新入社員の特権は失敗しても怒られないということ。同じ失敗を何度もしてはいけないが、挑戦しない方が怒られる。きのうよりきょう、きょうよりあしたと目標を持って、10年後、20年後にこの会社を背負って立つのだという気概を持ってほしい。

 当社の製品出荷量は約300万トン。近い将来400万トン、500万トンと増やし利益も上げていきたい。フィールドは国内海外とある。そこで力を発揮してほしい。

「駆動力ある歯車に」/合同製鉄・明賀孝仁社長

 皆さんは本日より製鉄メーカーの社員として働くが、中でも我々電炉メーカーでの鉄づくりは、鉄スクラップという国内の貴重な鉄資源を再利用して鉄鋼製品を生み出す、社会にとって必要不可欠なリサイクル事業であり、その鉄鋼製品は社会インフラを支える重要な使命を担っている。

 皆さんの会社生活を意義深いものにしていくために(1)鉄という素材に興味を持つ(2)情報力を養う(3)主体的に動く―の3つのメッセージを贈る。

 「鉄」を知り、鉄づくりに携わることの誇りを持ち、今後も続く環境変化の中で課題に対応するには社会の変化を敏感に捉える情報力を養い、課題に能動的に動き駆動力のある歯車になることで、「やりがい」「自己の存在への自信」につながる。

 会社は新陳代謝を繰り返して成長発展する。その意味で皆さんへの期待は大きい。

「協調」がキーワード/中山製鋼所・箱守一昭社長

 中山製鋼所には強力な子会社6社がある。その6社グループ社員は1100人。皆さんを含めたグループ全員が同じ目標に向かい一致団結「協働」して事に当れば不可能はない。中山製鋼所グループをより良い企業集団にしていこう。

 組織を動かすには守らなければならない約束事がある。製造現場では安全に働くための約束事がある。これらを守り、同じ職場の人と協調して会社生活を続ける。これが皆さんに最初の取り組んでほしいことです。「協調」がキーワードです。仕事は共同作業でないと進まない。約束事を守り、先輩と協調して会社生活を続けてほしい。

 皆さんは何も知らない新入社員という特権がある。何でも教えてもらう特権です。この特権を生かし仕事を覚え、職場での人間関係を築いてください。

「安全・健康で仕事を」/山陽特殊製鋼・樋口眞哉社長

 「ご安全に!」。皆さんには聞きなれない挨拶だが、製造業の現場では何よりも「安全」と「健康」を第一に考えなければなりません。

 当社の特殊鋼は、自動車・航空機・建産機などの素材として幅広く使われ、世界最高品質の評価を受けている。その世界一のものづくりの会社の、信頼されるプロフェッショナルになってください。

 心身ともによいコンディションで仕事に臨んでください。私は「安全と健康」が第一と考えている。安全で健康に仕事をし、「高信頼性鋼の山陽」ブランドを支える存在に育っていくことを期待します。また大いなる気概を持って仕事に臨んでほしい。当社はグローバル市場での将来を見据えた海外事業強化や工場リフレッシュなど新たなステージに向け動いている。当社発展の原動力として活躍されることを期待する。

課題解決力を持て/丸一鋼管・吉村貴典社長兼COO

 当社は今年、設立70周年を迎えた。これまでの社員全員の努力の結果だが、この70年の蓄積を礎に100年企業に向けて飛躍を遂げていこう。

 皆さんが社会人として踏み出すこれからの時代は、人口減・少子高齢化・生産年齢人口減少という厳しい時代。今後、IoTやAIが生活や働き方を大きく変えることになる。未来志向の人材として会社に貢献していただくことを期待する。

 皆さんに期待するのは(1)課題に対して果敢に挑戦し解決する力(2)絶えず学び、考える習慣を身に付け言葉で表す(3)粘り強く、諦めない強い意志を持つ―こと。課題解決には困難が付き物だが、日々の仕事や先輩から学び、諦めない精神力が道を切り開いてくれる。

 「鋼管」は社会に不可欠のインフラ。そのプライドを持ち一日も早く国内外で活躍できる力を貯えて下さい。

自主自立の精神を/淀川製鋼所・河本隆明社長

 本日は皆さんにとって人生で大きな転換点の日になる。まずは社会人としての自覚を持って下さい。また、当社には自主自立の精神があるが、皆さんにもその精神を共有し自立する気持ちをもっていただきたい。

 そして感謝の気持ちを持つ、好奇心を持つ、自己啓発・自己研さんに励む、矜持(プライド)を持つ、強靭な精神力を持つ、変化に挑戦する、という心構えを持って欲しい。

 当社グループの基本理念である「新しい個性を持った価値の創造」を始め、経営理念・行動原則をよく理解して、これからの研修や仕事に取り組んで下さい。

 きょうの新鮮な気持ちを忘れずに、一歩一歩前進し、スパイラルアップしていくことを期待している。

「貢献と責任誇りに」/神鋼建材工業・工藤寛社長

 社会人として留意して欲しい事が3つある。1つ目は「誠実であれ」ということ。誠実は時として損をもたらすが、長い目で見れば必ず周囲の信頼と尊敬を受ける。2つ目は「常に向上心を持ち、学ぶ気持ちを忘れない」こと。一生が勉強で、仕事において分からない事は何年経っても臆することなく周囲に聞いて欲しい。3つ目は「忍耐の心を持ち続ける」こと。日々の仕事や生活面で思うに任せないことに数多く直面すると思う。それらに耐え、粘り強く克服していくことで、人は大きく成長し、喜びも大きい。

 当社は、鉄鋼・アルミなどを材料とした建材土木製品を製造・販売している。国土が狭く交通量が多い、そして地震・台風といった自然災害の多い日本では、当社の製品は人々の安全と環境を守る事に貢献している。また製品を供給していく責任もある。こうした社会的な貢献と責任を当社社員の誇りとして欲しい。

「働くことの欲求を考えて」/新家工業・澤保社長

 今年も若いパワフルな人材を得て、大変心強く思う。社会人となった皆さんには、何のために働くのか、何を求めて働くのかを考えて欲しい。ある心理学者が、働くことの〝欲求の5段階〟というものを示している。第1段階は生きるため(生理的欲求)。第2段階は安定した収入を得て安全・安心に暮らすため(安全欲求)。第3段階は仲間や家族と楽しい満たされた生活のため(社会的欲求)。第4段階は他者から認められたい・尊敬されたいため(尊厳欲求)。第5段階は自分の能力の発揮と満足のため(自己実現欲求)。

 この欲求を自らに問いながら会社人生をスタートさせて欲しい。そしてこの〝欲求の5段階〟を着実に登り詰め、その先にある各自の人生の夢を我々とともに研さんし、手に入れて欲しい。

「決断し誇り持って」/虹技・山本幹雄社長

 新入社員の皆さんには4つの事を話したい。

 まずは社会人となって何が変わるか。何事も決断しなければならないということだ。今までは親や先生、周りの人が導いてくれたが、社会人になれば自分で決め、それに責任を持たなければならない。

 2つ目は誇りを持っているか。当社は世界に誇れる鋳造メーカーで、いろんな鋳造設備を持っている。また中国で展開しているプレス金型用の素材を作っているグループ会社は昨年末中国でトップになった。また世界で唯一カーボンセラミックを製造している。皆さんはそういう会社に入社したということを自覚し、誇りを持って欲しい。

 3つ目は社会人として何が大事か。それは信頼だ。コミュニケーションを取り、自分を理解してもらい、相手の事を理解することで信頼関係は生まれる。

 4つ目が当社の社員として何が大事か。安全と心を含めた健康で、「安健第一」だ。

「積極的に挑戦を」/大阪チタニウムテクノロジーズ・杉崎康昭社長

 まずは「安全」と「コンプライアンス」を心に刻んで欲しい。全てに優先して取り組むべき重要な課題だ。

 当社は日本で初めて金属チタンの量産化に成功し、1954年に金属チタンの製造販売を本格開始した。今では世界トップメーカーの地位を獲得している。しかし道のりは順風満帆ではなかった。先輩たちは逆風の中でも困難に挑戦し、知恵を結集し技術を磨くことで克服してきた。

 こうした伝統のもと、「これまでも、これからも新たな挑戦と最高の品質を求め続けること」が基本姿勢だ。この姿勢を心に刻んで欲しい。自ら積極的に挑戦する機会を見出し、数多くの失敗を重ねることによって皆さん自身が大きく成長する。若い感性で変革に挑み活躍して欲しい。

「失敗を恐れず挑戦」/神鋼商事・森地高文社長

 当社は神戸製鋼所グループ唯一の商社としてグローバルマーケットでの成長を目指している。海外拠点の充実、事業運営型プロジェクト立ち上げ、M&A実行など重点施策を着実に推し進めている。

 社会人の心構えと皆さんに期待したことが3つある。企業が活動していく上で最も大切なことは法令順守。社会常識や倫理の観点からも社会から高い評価を得られるようレベルアップを成し遂げていきたい。また情熱と好奇心を持って、何事にも失敗を恐れることなく挑戦してもらいたい。迷ったら〝まず実行〟。失敗は将来の貴重な蓄積となると考えて欲しい。そして積極的にコミュニケーションを取るようにして欲しい。これからIoTやAIの時代になっていくが、人間同士のコミュニケーションは必要。取引先や上司、同僚など遠慮せずどんどん話しかけて欲しい。

「責任」「感謝」「プロ意識」を/関包スチール・谷本隆広会長兼CEO

 今年は中期三年計画最終年に当たる。「創意・創造」のもと、3本柱は営業力の強化、財務体質の強化、人材育成としている。人材とは、会社が自分たちを成長させてくれるのを待つのではなく、自分たちが成長し会社を成長させる人のことを言う。

 皆さんに社員として社会人として望むことはまず責任。最も大きな責任は常に健康であること。次に感謝。周りへの感謝、仕事ができることへの感謝を忘れないでほしい。さらにはプロ意識。労働の対価として給料を貰うことの意義と重みを理解すること。

 そのために常に目標と向上心と団結力を持ち続けること。社会ではどんなに大きな目標でも達成できる可能性がある。

 長い道のり、焦る必要はないが、まずは元気にスタートダッシュ良く、新たな人生を踏み出してほしい。