元寇漫画「アンゴルモア」とコラボ 〝聖地巡礼客〟に限定ポスター 対馬観光物産協会 無料配布で呼び込み

 長崎県対馬市の対馬観光物産協会は、漫画やアニメの舞台をファンが観光する“聖地巡礼客”を呼び込もうと、元寇(げんこう)の対馬襲来がテーマの漫画「アンゴルモア」(たかぎ七彦原作)とコラボしたポスターを、同市厳原町の観光情報館「ふれあい処つしま」で無料配布している。同館限定版150枚は先月末から配り始め、すでに30枚を配布。担当者は「遠くは北海道からファンが訪れている。全国に対馬をアピールしたい」と意気込んでいる。
 アンゴルモアは、蒙古(もうこ)軍が対馬に攻め入った文永の役(1274年)が舞台の戦記物。圧倒的な数で押し寄せる蒙古軍に対し、作中人物で元鎌倉御家人の朽井迅三郎や、ヒロインの輝日(てるひ)らが奮戦するさまを描いている。KADOKAWAが2015年から単行本で出版しており、今夏からテレビアニメで放送する予定。
 ポスターは3種類あり、いずれもA1判。対馬名所を背景に、たかぎさんが登場人物を描き下ろしている。全国の書店向けの「和多都美神社バージョン」と、対馬観光物産協会会員向けの「金田城バージョン」は公開されているが、同館限定版は非公開。同協会の長瀬賀宣・観光誘客チームリーダーは「限定版は対馬の海を背景に、輝日が舞う美しい作品。実際のポスターは来てみてのお楽しみ」としている。問い合わせは同協会(電0920・52・1566)。

ヒロインの輝日が前面に描かれたポスターの「和多都美神社バージョン」(左)と、「金田城バージョン」を示す長瀬チームリーダー=対馬市、ふれあい処つしま

© 株式会社長崎新聞社