品川リフラクトリーズ、伯CSP向け耐火物を新規受注 6月末にも出荷開始

 品川リフラクトリーズは、韓国・東国製鋼や資源メジャーのヴァーレなどが共同運営しているブラジル高炉メーカー、ペセム・スチール(CSP)から転炉で使用する耐火物を新規受注した。品川リフラクトリーズの技術力や海外ネットワークが評価されたもので、6月末にも出荷を開始し10月施工分から使われる予定。受注したのは主に耐火煉瓦で、うち760トンは西日本工場で製造。このほか中国で調達した煉瓦120トンと合わせパッケージで供給する。

 品川リフラクトリーズはフランスの大手素材企業、サンゴバンと組み、ブラジル鉄鋼メーカー向けビジネス拡大に取り組んできた。今回のCSPとの取引もサンゴバンを通じて行う。こうした海外展開や品川リフラクトリーズの幅広い技術的知見がCSP向け拡販につながった形で、ブラジル市場でのさらなるプレゼンス拡大につながりそうだ。

 CSPはスラブの生産に特化した事業で、年産能力は300万トン。2016年6月に高炉1基を立ち上げ、足元は世界的なスラブ不足を追い風にフル稼働となっている。

© 株式会社鉄鋼新聞社