BSL4容認撤回を要望  市民アンケートも 長崎市に反対住民ら

 特に危険な病原体を扱うバイオセーフティーレベル4(BSL4)施設を長崎大坂本キャンパスに設置する計画を巡り、周辺自治会などでつくる「BSL4施設の坂本設置に反対する地元自治会連絡会」が6日、長崎市の建設容認撤回や全市民へのアンケート実施を求める要望書を市に提出した。これらの要望や質問に対して書面での回答も求めた。
 同会の山田一俊会長ら10人が市役所を訪れ、大串昌之市民健康部長に要望書を手渡した。
 山田会長らは「市が容認の条件に挙げた住民合意は得られてない。自らの計画を述べる説明会を大学が繰り返しても合意を得たことにはならない」と批判した。
 早ければ12月にも着工する方針を大学側が明らかにしたことに「着工ありきで地域連絡協議会でも聞いてない」と不快感をあらわにした。大串部長は「住民に丁寧な説明をするよう大学に求めていく」と答えた。
 同会によると、BSL4施設の坂本設置には26自治会が反対し、反対署名は1万6千人分余りが集まっているという。

BSL4施設の容認撤回やアンケート実施を求めた周辺自治会の役員ら=長崎市役所

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