「スペイン2部でプレーした日本人ver.2018」

この後23時から行われるスペイン2部の第34節バルセロナB対クルトゥラル・レオネサがDAZNで生配信される。

そこで今回は、過去にスペイン2部でプレーした日本人選手を振り返ろう。

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井手口 陽介

現在:クルトゥラル・レオネサ(スペイン)

ガンバ大阪の下部組織が世に送り出した新“怪物”。

昨年、日本代表の6大会連続ワールドカップ出場に寄与した若き駿才は今冬、本大会を控える中で海外移籍を決断し、英名門リーズに加入の後、スペイン2部レオネサに期限付きでやってきた。

ただ現状は出場機会を失っており、先月の代表戦からも外れている。時間は限られているが、ここから巻き返しとなるだろうか。

柴崎 岳

2016-17 テネリフェ(3位) 16試合2得点
現在:ヘタフェ(スペイン)

鹿島時代の2016年暮れ、クラブワールドカップ決勝でレアル・マドリーから2ゴールを記録し世界にその名を轟かせた柴崎。同冬、ラスパルマス移籍が濃厚と見られる中、同じカナリア諸島の2部テネリフェに移籍した。

当初は海外に馴染めず、病気もあって苦労したが、春先にはチームの司令塔として機能。チームはあと一歩のところで昇格を逃したものの、個人昇格としてヘタフェへ移籍し、今季は1部リーグで戦っている。

鈴木 大輔

2015-16 ジムナスティック・タラゴナ(3位) 15試合0得点
2016-17 ジムナスティック・タラゴナ (14位) 34試合1得点
現在:ジムナスティック・タラゴナ(スペイン)

現在もスペイン2部でプレーする鈴木は、柏を退団した後、一昨年2月にジムナスティックへ加入した。

主力選手の怪我で得たチャンスを掴み、右サイドバックを経てセンターバックのレギュラーに定着。終盤に破竹の連勝で上位へ進出したがプレーオフでオサスナに敗れ、あと一歩のところで昇格を逃した。今季はチームとしても個人としても、厳しい戦いを強いられている。

長谷川アーリアジャスール

2015-16 レアル・サラゴサ(8位) 8試合0得点
現在:名古屋グランパス

FC東京とセレッソ大阪で師弟関係にあったランコ・ポポヴィッチ監督が呼び寄せ、サラゴサへ加入。しかし成績不振で監督が解任されると、間もなく長谷川も退団しJリーグへ復帰した。今年から名古屋グランパスでプレーする。

杉田 祐希也

2013-14 エルクレス(22位/降格) 12試合2得点
現在:ダルクルド(スウェーデン)

Jリーグでのプレー経験がない全くの無名選手だったが、スペイン下部を経て2部エルクレスと契約。2013年12月のムルシア戦で2アシストした際には試合を観戦していたジェラール・ピケが自身のTwitterで「日本人のスギを気に入った。素晴らしいクオリティーがある」とつぶやき話題となった。

しかしチームは3部へ降格し、杉田は2015年夏に退団。その後タイを経由し、現在はスウェーデン1部でプレーしている(画像は先日の開幕戦より)。

田邉 草民

2013-14 サバデル(10位) 29試合4得点
2014-15 サバデル(21位/降格)35試合1得点
現在:FC東京

2013年にFC東京からの期限付きで日本人がオーナーを務めるサバデルへ移籍した田邊。2シーズンMFとしてはまずまずの成績を残したが、チームが降格したこともありJリーグに復帰した。現在もFC東京に所属。

家長 昭博

家長昭博

2013-14 マジョルカ(17位) 7試合0得点
現在:川崎フロンターレ

セレッソ大阪から2011年1月にマジョルカへ加入した家長。一時はミカエル・ラウドルップ監督の信頼を勝ち取ったが、監督交代により居場所を失い韓国の蔚山現代へレンタル移籍することに。その後ガンバを経て2013-14シーズンに2部に降格していたマジョルカへ復帰したが、7試合に出場しただけで退団した。昨年から川崎フロンターレでプレーする。

指宿 洋史

指宿洋史

2008-09 ジローナ(16位) 6試合0得点
2009-10 ジローナ(14位) 0試合0得点
現在:ジェフ千葉

柏でトップ昇格を果たせなかったものの、スペインでプロ契約した指宿。ジローナでは出番を得られなかったが、レンタル先の3部サバデルで活躍し、セビージャのBチームと契約を果たした。

2011-12シーズンには3部で32試合20ゴールを記録し、2012年1月、ベティスとの「アンダルシア・ダービー」でトップデビュー。ただスペイン1部での出場はこの1試合のみで、現在はジェフ千葉でプレーする。

安永 聡太郎

1997-98 ジェイダ(5位) 34試合4得点
2002-03 ラシン・フェロル(20位/降格) 12試合1得点

1995年ワールドユースで中田英寿、松田直樹らがいるU-20日本代表の「9番」を背負った安永。期待の若手だった彼だが、横浜マリノス(当時)での出番は限られていたため、1997-98にジェイダへ移籍し主力としてプレーした。

ただこの移籍は期限付きであり、1年で日本へ復帰。2002-03シーズンにスペイン2部へ再挑戦したが1部でプレーする機会はなかった。ちなみにジェイダは2011年に破産し、現在はジェイダ・エスポルティウに生まれ変わっている。

福田健二

2005-06 カステジョン(12位) 17試合2得点
2006-07 ヌマンシア(9位) 39試合10得点
2007-08 ラス・パルマス(8位) 15試合3得点

ユース代表で結果を残し、日本の未来を担うFWとして期待された福田。名古屋時代のJ3年目には16ゴールを記録したが、その後は伸び悩み、パラグアイ、メキシコを経て2006年1月、スペイン2部の門を叩いた。

2006-07シーズンにはヌマンシアで二桁ゴールを記録し、翌年には柴崎の移籍が噂されたラス・パルマスでプレーしている。2部の中では日本人で最も結果を残しているが、1部からお呼びがかかることはなかった。

深澤仁博

1999-00 テネリフェ(14位) 0試合0得点

柴崎がプレーする以前にテネリフェに在籍した日本人が深澤だ。

彼は高校卒業後に横浜マリノス(当時)に加入し、その後、アルゼンチン、スペイン、カナダ、タイ、シンガポール、香港、インドネシア、カンボジアと世界を流浪。1999年1月から半年間テネリフェに在籍しているが、「留学」という形式であり出場機会はなかった。

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