江迎・潜龍酒造で蔵開き フレッシュな味と香り堪能

 長崎県佐世保市江迎町の潜龍酒造で7日、恒例の「本陣蔵開き 春の陣」が始まり、新酒を買い求めるファンでにぎわっている。8日まで。
 新酒が出回るこの時期に毎年開き30回目。新酒は熱処理をしないため、フレッシュな香りが特長だという。
 芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う会場では、蔵開き限定の純米大吟醸しぼりたて生原酒の販売や振る舞い酒があり、ちょこを手にした来場客が飲み比べや利き酒を楽しんでいた。
 初めて訪れた同市相浦町の藤田賢二さん(67)は「香りがとてもよくおいしい」と笑顔で話した。山下芳生社長は「地域の皆さんのおかげで創業330年を迎えることができた。お酒以外にも家族で楽しめるので多くの人に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
 県指定史跡の本陣屋敷と県指定有形文化財「もと蔵」を一般開放。そば打ち体験や酒まんじゅう、かす汁や押しずしの販売もある。8日は午前9時~午後4時。

蔵開きで利き酒を楽しむ来場客=佐世保市、潜龍酒造

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