新執行役員プロフィール・古河電工

山井智之氏(自動車部品事業部門副事業部門長)/やまい・ともゆき/車載部品のエキスパート

 入社から自動車部品畑を長く歩んできた。調和を大切にする性格。コミュニケーションを積極的に取り、周囲を尊重し敬意を払うことを通じてチームを活性化することを常に心掛けている。「当社が持つさまざまな強みをつなぎ合わせて、事業を拡大・創出していきたい」と前を見据える。

 若手時代にはバンド活動に熱中。後輩には自らの経験値向上に全力を投じることを望み「難局を突破すれば必ず実力が身に付く。誇りに思える会社を一緒に築き上げていこう」と呼び掛ける。

 好きな言葉は老子の「上善は水の如し」。84年(昭59)埼玉大工卒、東京都出身、57歳。

福田隆志氏(戦略本部ICT戦略企画部長)/ふくだ・たかし/判断力に定評

 論理と感覚のバランスがとれた判断力には定評がある。ICT(情報通信技術)戦略企画部長として「システムの利用者に寄り添って経営に貢献するシナリオを作り、実現に向けた施策を実行していきたい」と抱負。

 これまでの仕事では90年代前半にプロジェクトマネージャーとして、社外向けのシステム開発に携わったことが印象深い。メンバーの猛烈な努力で難局を乗り切り、システムを完成させた。

 モットーは相手に応じ分かりやすく伝えること、相手の立場に立って理解に努めること。趣味はジムでの運動と街の探索。85年(昭60)早稲田大理工卒、東京都出身、58歳。

伊藤啓真氏(関西支社長兼北陸支店長)/いとう・ひろまさ/「現地、現物、現場」重視

 モットーは「現地、現物、現場100回」。顧客をグローバルな視点で徹底的に分析した提案活動を通じ、ビジネスへと成長する種まきを目指す。

 自身の性格については「あるべき姿を常に追求して、それを念頭に行動するため思い悩むことは少ない」と分析。

 仕事では組織での能力を最大化するため、関係部署との連携強化を心掛けている。

 若手社員には現在の業務・課題を深堀りし本質を見極めること、いろいろな視点を獲得するため世代や価値観を超えてコミュニケーションをとることを望む。86年(昭61)青山学院大法卒、愛知県出身、55歳。

古河電工/福永彰宏氏(グローバルマネジメント推進本部長)/ふくなが・あきひろ/果敢な行動力

 前向きな人柄で、失敗を恐れずに何事にも果敢に挑む行動力が強みだ。現在の担当は世界的に事業展開が拡大する中でグループ会社の運営基盤を整備することが役割。グループ経営をさらに強固にするため、今後は「課題と正面から向き合って、適切な提言と活動を心掛けたい」と話す。

 これまでで印象深いのは米国の持株会社に赴任し、多くの傘下企業で経理責任者を務めた仕事。「アメリカ中を飛び回り幅広い事業に関わることができた」と振り返る。趣味はスポーツ観戦で大の横浜ベイスターズファン。好きな言葉は「辛い時こそ笑顔で」。86年(昭61)神戸大教育卒、岡山県出身、54歳。

上村高敏氏(銅条・高機能材事業部門長)/かみむら・たかとし/情熱内に秘める

 強い情熱を内に秘めた人柄。「たとえ不格好でも定めた目的を達成させるスピリットは誰にも負けない」と話す。部門長として指揮する事業は現在環境が大きく変化。その中で「伝統を重んじながらも、変革すべきものは大胆に変革したい」と表情を引き締める。顧客の要望に迅速に応えつつ、期待を超えられる提案力を持つ集団作りを目指している。

 日々の仕事では胸襟を開き本音で語り合うことと相手の目線で考えること、感謝の気持ちを言葉にすることを心掛ける。好きな言葉は足元を照らし我を顧みる「脚下照顧」。88年(昭63)豊橋技術科学大院卒、三重県出身、54歳。

宮本聡氏(総務・CSR本部長)/みやもと・さとし/チーム力を重視

 経済産業省出身で中小企業庁長官などを歴任。古河電工に転じ総務・CSR本部の指揮を執る。「先んじて範となるような攻めのCSRを目指したい」と抱負を語る。これまで課題が困難なほど明るい雰囲気づくりに注力し、一人ひとりの力を引出してチーム全体の能力を高めてきた。

 JETROのニューヨーク事務所時代には同時多発テロに遭遇。進出企業や犠牲者家族への支援などに奔走し、危機対応の重要性や周囲との絆の大切さを実感した。好きな言葉はガンジーの「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」。84年(昭59)東京大法卒、東京都出身、56歳。

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